「国際ロマンス詐欺」の記事(朝日新聞)を読んで
朝日新聞に、「国際ロマンス詐欺」の記事がありました。被告(騙されて、さらに加害もしてしまった50代女性)は、「夫が構ってくれないからそういう道に行ってしまった」と読める記事でした。
(でももしそれだけが理由なら、もっと何百人もの主婦が詐欺に合うはずだと私は思いました。夫が構ってくれない主婦はたくさんいます。そして大概の主婦はもう少ししたたかだと思います。)
何か別の原因があるのではないかと思いました。
それで思ったのが、「中年クライシス」です。河合隼雄先生の本もあります。40~60代とも、30代後半~退職する時期とも言われる「中年」は色々と危ういのです(引用したサイト参照のこと)。
などで、ロマンスへの憧れも出てくるのでしょう。
裁判官が被告に、
「かつてあなたが心を寄せた人は、今あなたの周りにはいない」
と諭す言葉が切実でした。
私も40代の頃、SNSが面白くて没頭してたなと思いました。SNSの「友達」が現実より大事に思えたことがありましたし、実際に会いに行ったこともあります。
けれど年齢が上になるにつれて、その勢いも息をひそめて、SNSだけで友人関係が長く続くのは無理があることが分かってきました(大体、住んでいる家も職業も知らないのです)。それが、多分上の被告のような行動を避けるファクターとなるだろうと思います。
中年クライシスを早目に抜け出すのは「自分探しに行かないこと」だそうです。私はどこかで自分探しに行ったかしら、そんな風に振り返りました。