【エッセイ】自分は特別な存在か
皆、子供の頃は自分が特別な存在だと思っていたのではないか。
かくいう私もその一人である。
そして、自分は30歳を目前にした今でもそう思っている。
やっぱり、自分は特別な人間だし、何らかの才能をもって生まれてきて、ものすごい偉業を成し遂げるんだと考える。
そんな人は多いだろう。
若いうちは、自分を特別な存在だと考えるのは正しいのだろうか。
生まれてきた人間すべては唯一無二の特別な存在であって、掛け替えのない人間なのだという意見もよく聞かれる。しかし、私が言っているのはそういうことではなく、皆を平等に俯瞰で見れる神様目線でも自分が特別選ばれた人間であるかということに焦点を当てる。
そうすると、だいたいの人の意見では、自分は特別な選ばれた存在ではなく、普通の一般的な人間であると捉えるべきだと考えられている。
特に年を重ねた人など、一般的に成功者といわれている人がそう考えているようだ。
慢心せず、謙虚に自分を過大評価せず、努力をしながら人生を邁進する。
そんな考えが多いように感じる。
そういう考えはどうなんだろうか。
私は逆で、自分が特別な選ばれた人間だと考えた方が人生面白く生きられるのではないかと思う。
自分は特別な人間だから、人とは違う感覚を持っている。他の人に共感されづらい。
そう考えた方が自分らしく生きられると思う。
友達がいなかったり、他の人と考えが一致しない自分からすれば、自分が特別な存在だと考えた方が自然で楽なのだ。
何も自分は人より優れているから他の人を見下して生きるという訳ではない。
おそらく、特別な人間よりも特別な存在でない人の方が一般的には幸せだろう。
だが、一般的な人の幸せの価値観と特別な自分の価値観が違うだけなのだ。
こんな文章も普通の人からすれば、痛いだけの文章なのだろう。
それでも構わない。