(その2)中途採用で拒絶され続けた後に考えた「世の中のために自分が貢献できること」 背景 編
2024年3月16日に投稿した「note」2番目の記事
が、意外にも多くの方に御覧いただいているので、
「世の中のために自分が貢献できること」を考えるに至った
具体的な経緯と経験を数回に分けて、書かせていただこうと思いました。
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企業が応募者を見下す中での就職活動
はじめに背景を説明すると・・・
就職氷河期世代と呼ばれるのは、1992年頃から2000年代中頃にかけて、就職活動(就活)の時期に当たってしまった人達です。私もそうでした。
簡単に言ってしまえば、バブルがはじけて景気が悪くなったのと、
人数の多い世代だったため、就職活動も競争が激しかった訳です。
同じ位の世代の人間が余ってますから、企業の採用募集に応募するも、
後から学歴だけを基準に追い返されたり、酷いことを面接で言われたり、
見下されて掲示よりも悪い条件だったり等々、
色んな意味で散々な体験を就職氷河期世代の多くはしているはずです。
新卒でも正社員として就職出来ない人も多くいたようで、
専門学校を卒業する時の筆者のまわりでも、卒業までに
企業の内定をもらっていた人の方が少なかった気がします。
また、筆者のように正社員として入社しても、入社前には
分からなかった職場環境・・・いわゆる「ブラック企業」であったために、長く勤められなかった人も多かった世代です。
サービス残業、サービス早出、酷いと休日にまでサービス出勤命令が
あったりで、理不尽な対応に反発すれば
「代わりは他にいくらでもいるから、辞めたきゃ辞めれば?」
なんて態度をとられたり、
重い役割の仕事を無責任に押し付けられて、
心身を病んでしまった人もいるような、信じられない環境も珍しくない
時代でありました。住宅ローンなどを組んでしまった人達には、
経営者も(そう簡単には辞めないだろうと)見越して、
強制的なサービス残業などの意地悪をしていた会社も知っています。
ちなみに「サービス残業」とかの「サービス」と言うのは
「責任は発生しているのに、全く賃金の発生しない仕事」の意味です。
働く側の仕事の能力が低いなどと、経営者側が因縁をつけて来て、
タダ(無料)働きを要求することです。
筆者も例外なく、そのような環境の会社に入ってしまい、
(法律を遵守するように反発し)経営者達の言うことを聞かなければ
「自己都合退社」をさせられる「会社都合の解雇」になります。
このような悪い会社は、会社都合による解雇とはせず、
社員に問題を押し付けて「自己都合退社」にさせ、
新たに採用、首切り解雇を繰り返します。これは後に、
首を切りやすい「派遣社員」という形に置き換わっているでしょうか。
筆者は専門学校でも3年制の学科だったので、
祖母を介護していた時間も含めると、同じ年の方よりも若干、
正社員として世の中に出るのは遅れました・・・が、
それまでには、案外多くの会社で(世の中を広く知りたいと)色々と
アルバイトをさせていただきましたため、社会経験はそれなりにありました。
そんな中で、やっと入社した会社も法律を無視した働かせ方をしていて、
書ききれない程の散々な目に遭い、もう絶望して
死にたくなる経験を経ながら、「何のために仕事をするのか?」
「なぜ生きるのか?」も分からなくなって、混乱しました。
これは、上記のような悪意ある会社で働いた経験を持つ人しか、
おそらく理解出来ないと思いますが、
「お前が悪い!」といった形で日々責められて、洗脳させられて行くのです。ここで心が折れてしまうと、人知れず、自死という結果になってしまうのかも知れません。
誰が何と言おうと、もうそこから脱出して逃げるしかないのです・・・
☆
もし就活前の方が御覧になっていたら、参考まで。
最近は「退職代行サービス」なるものが流行っているそうですが、
まず、入社した会社を辞めようと思う「動機が何か?」を考える必要がありますね。やりたいと思っていた仕事と違うからとか、部署の人間関係が気に入らない等の理由であれば、それは他の会社に転職しても似たような状況になる可能性があります。
転職して、一次的にマッチした状況の職場であったとしても、その環境は不変ではないので、また変わる可能性もあるのです。
筆者が「逃げる必要がある会社」と言うのは、法律を無視した働かせ方や、本人を精神的に追い詰めるような職場、本人を人間として見ていない職場(筆者の体験談では、例えばサービス残業をさせられている上に、終電に間に合わないから帰して欲しいと言っても「そんなの関係ない!」と言われるような)の場合です。
自分の生活があって、その上で、職場で働かせていただくというのが順で、生身の人間である自分の生活より職場が優先なんて話はありませんよね。
それでも安易に「退職代行サービス」を利用して
楽をしようと言うのは論外で、自分で選んで入社したのですから、
まずは自分で会社と話をするのが筋で、
それは御自身のための良き成長の経験にもなると思います。
しかしながら、筆者が体験したような
「法律なんて関係ない」みたいな事を主張してくる会社の場合は、
周りの大人に相談したり、弁護士に依頼する必要があるかも知れません。
ただし、「弁護士」という肩書きを持っている人物でも、
安易に信用しないでください。まずは無料相談などしてみて、
本当に依頼者のことを考えてくれる人物かどうか、
よく判断されてからにする必要があります。
過去に、ろくでもない弁護士に、慌てて依頼してしまったことで
大損した経験が筆者にはありますので・・・ 余談ですが(苦笑)
お読みくださり、ありがとうございました。
2024年8月12日 追記:
続きとして、(その3)筆者の就活・入社経験 編
を書かせていただく予定でしたが、
さほど多くの方に読まれていないことと、私としては
本来、レコードと音楽のことを書くつもりで開設させて
いただいたアカウントですので、この件は保留にさせていただきます。
磯崎英隆
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