『コラージュ、カットイン』
僕は植草甚一さんの本が好きで随分と集めた。
恐れず言わせていただけるなら、
ジャズ、ロック、現代音楽……いずれもに対して氏は
『偉大なる素人/門外漢』
であった様に思う。
その古本屋巡りは都内では飽き足らず終いにはニューヨークに乗り込んで今で云うところの“爆買い”にまで至るw。
そしてそれら膨大な雑誌類を切り刻み
その中にはキャノンボールからアイラー、そしてザッパやアル・クーパー等のニューロックの面々までが目まぐるしく入れ替わりたち替わり現れる。
その様(さま)は氏のもう一つの引き出し=ニューシネマの編集手法を思わせる。
そしてそれら“切り抜き”はこうした挿絵類にまで及び
これら素材断片はやがて“本物の”コラージュにまで辿り着くのであった。
悪く言えばJJ(植草)氏の文章に出てくる彼自身の評論は少ない・・・のだが、彼は一方で優れた『紹介者』でもあったのだ。
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