『この5年の差は大きい』
カウント・ベイシー関連2枚。
左『FOR BASIE』が1957年録音、右『KANSASCITY SEVEN』が1962年。
ジャズ史云々は関係無く、ことベイシー楽団だけに注目すればまさにこの5年間の間には大きな“断層”が存在する。
その差とは?
フロントライン(シャッドコリンズtpポールクイニシェットts対サドジョーンズtpフランクフォスターts等)の『モダン度』も挙げられるが
決定的に異なるのはリズムセクションのコンセプト、更に言えばドラマー(ジョージョーンズ/ソニーペイン)の感覚か?
どちらを取るかは全く聴き手の好み次第だけど、
ソニーペインの持つスピード感・・・・言い換えればヴェロシティとでも言おうか。
ベイシーのswing感、典型的なのは
意図的に“間”=ポケットを配置してそれらのダイナミクスの濃淡であの独特なグルーヴを出している点でこれは“新旧”共通している。
ニューベイシーの最大の魅力=スピード感は彼(ペイン)の作り出す瞬間最大風速効果が大きい。
(ちょっと分かりにくいかも知れないけど、ドラムのフィルインの質&量がケタ違い・・・という意味です)
ベイシー楽団はこの後1970年代以降さらなるモダン化を遂げるのだけど、唯一〜御大ベイシーとフレディグリーンgだけが不変(普遍)だったのも凄い事だ。
転載元:https://slapper.exblog.jp/32950937/
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