3月の#キクキキ
みなさんこんにちは!record 1.5スタッフです。
本noteは3月の#キクキキをまとめたダイジェスト記事です!#キクキキの概要は以下noteをお読みください。
3月の担当パーソナリティはすずかです。ゲストの方を迎えての進行にも慣れてきた(?)第3回。今回はどのような《危機》が取り上げられたのでしょうか? また、#キクキキをつけ各SNSで感想やシェアをお願い致します!
◆3月のPodcast配信「危機は気候か、環境か、...か?」◆
3月14日公開、Podcastでは"気候危機が解決した未来を模索する為に社会運動をあらゆる角度で共有します。"というテーマのもと、すずかが担当します。
◇コーナー①アニメで抗う!◇
3月回でピックアップしたアニメは「アグレッシブ烈子 season5」、抗う人は主人公の烈子です。
主人公の烈子はOLとして働くレッサーパンダです。サンリオの可愛らしいキャラクターである烈子が、ストレスが溜まるとデスメタルを歌って発散するそのギャップにすずかは心惹かれ、鬱憤をデスメタルに込めて吐き出す烈子の姿に「抗う姿勢」を感じたようです。
また、なんと烈子はSeason5にして選挙へ出馬したとのこと! Podcast本編では、現実の選挙についての問題とアニメの内容との関連性や、アニメに込められたメッセージについて、すずかが熱弁しています!
◇コーナー②声の理由◇
3月の声の理由は、環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが警察に2回にわたって拘束された件についてです。なぜ拘束されたのか、その背景を知ってほしい!という思いで取り上げました。
1回目の拘束は1月17日、ドイツ西部の小さな村Lützerathにおいて起きました。炭鉱の開発への抗議の意を示すため、グレタさんがアクティビストたちと共に掘削予定地である村の中に居座るというアクションを行っていたところ、警察に拘束されました。この件の背景について、すずかは緑の党(Greens)との関係に注目し、Podcast本編で深堀りしています。また、そのような背景を知るためにも、海外メディアを含む幅広い情報源からニュースをチェックすることの必要性を訴えました。
2回目の拘束は3月1日、ノルウェーの首都オスロにおいて起きました。グレタさんが北欧の先住民サーミの放牧地における風力発電機の建設に対して抗議するデモに参加していたところ、警察に身柄を拘束されました。これに対してすずかは、気候正義という前提を再確認するとともに、自身のスウェーデンにおける経験を交えながら、グレタさんの「声」をわたしたち自身の立場に引き寄せて考えることの必要について説いています。
◆3月のYouTube配信「あなたの危機感を教えてください」◆
3月28日のYouTube配信ではすずかがパーソナリティを務めました。
4月9日、 4月23日に投開票が行われる統一地方選挙では、各地域の脱炭素も議論のポイントとなっています。今回は、気候危機とジェンダー不平等という2つの問題意識から、わたしたちができることを考えたい!ということで、政治分野でのジェンダー不平等の解消を目指す市民団体「FIFTYS PROJECT」から山島凜佳さんをゲストにお迎えし、今の社会に抱える危機感をお聞きしました。
◇「待ったなし」のジェンダー不平等問題◇
ジェンダー不平等は、気候危機と同様に「待ったなし」の問題だと山島さんはおっしゃいます。ジェンダー不平等に関わる社会課題がたくさんある中で、それを解決すべき政治の場にいるのはほとんどが男性。特に、地方議会議員に占める20~30代の女性の割合は1%未満にとどまっているということです(2021年現在)。他にもさまざまな統計データをお示しいただきながら、政治分野におけるジェンダー不平等の現状を説明していただきました。
そんな現状の中で立ち上がったのが、山島さんご所属のFIFTYS PROJECT。「次世代にフェアな政治の実現」を目指し、ジェンダー平等を目指す議員を「圧倒的に」増やすべくご活動されています。配信では、女性候補者に対する支援をはじめとしたFIFTYS PROJECTの活動内容について詳しく教えていただきました。
その後、山島さんの説明を受けてすずかからも質問。ハラスメントの問題とそれを解決するにあたって重要となるポイントについて、山島さんのご意見をお伺いしました!
◇ゲストに聞く「あなたの危機感を教えてください」◇
山島さんの抱く危機感は、「届くべき声が届かなくて誰のための政治なのかわからないこと」。わたしたちの生活に関わる重要な意思決定がなされる議会が、ジェンダーや年齢に偏りのある人たちに占められている現状においては、男性以外のジェンダーを持つ人々や若者の声が届かないのは当然だと山島さんはご指摘されています。この様な事象は気候正義という概念で、気候危機にも通じています。
このような危機から脱するためのキーワードとして山島さんが挙げられた言葉は、「選挙ボランティア」。立候補者を応援するだけでなく、選挙の事情を内側からリアルに体感できる選挙ボランティア活動は、わたしたちにできる政治参加の形の一つです。配信では、一般的な選挙ボランティアの内容や参加方法に加えて、山島さんご自身の体験談も含めてフランクにお話ししてくださいました!
他にも、政治の場におけるジェンダー不平等を解消するために、わたしたちが今からできるアクションについても分かりやすく教えていただきました。
「気候危機とジェンダー不平等は一方だけが解決される問題ではない」とおっしゃる山島さん。詳しくは、ぜひYouTube配信のアーカイブをご覧ください!
(Text, 編集: 後藤隼)
◆更新状況◆
2023/4/18:公開しました。