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デジタルで都市をアップデートする。新しい都市創りの概念『スマートシティ』って知ってる?

近年、ニュースなどで取り上げられるビジネス用語【スマートシティ】について自分なりの捉え方を紹介しようと思います。
おそらく今後、私のnoteの根幹になるキーワードです。

スマートシティといっても、これといった決まりや定義があるわけではありません。様々な行政機関や民間企業がレポートなどで説明をしておりますが、大まかには【デジタル技術・データを活かした都市創り】と捉えてください。
スマートシティの取り組みや対象地域によって、それぞれ目指すスマートシティの形が存在するためです。

スマートシティと似たような概念を持つビジネス用語として、Society 5.0、サイバーフィジカルシステム(CPS)、デジタルツイン、スーパーシティ等があります。
人によってはこちらの概念の方が知っているという方も多いと思いますが、同様のイメージを持っていただければ。

この【デジタル技術・データを活かした都市創り】を実現するにあたって必要になる機能を3つに絞って紹介します。
おそらくスマートシティ関連のキーワードは今後バズワードになっていくと思いますが、関連したニュース、サービス、ソリューションには良くも悪くも色々な情報が溢れることになりますね。
私は、紹介する機能と関連するかどうかという観点で、情報を読み解き整理するようにしています。

機能①デジタル世界でシミュレーション

都市創りにおいて欠かせないのがシミュレーションです。地域の特徴・物理的制約・住民の声など様々な情報をもとに、これまでは建築家・デベロッパーや行政等の人間が頭脳を振り絞って都市創りをシミュレーションしていました。
しかし社会のデジタル化が進み、様々な情報がデジタル化されたビッグデータとして収集できるようになってきました。このビッグデータをもとにして、AI等のテクノロジーが人間の頭脳より高度に、素早く、短サイクルでシミュレーションを実行できるようになってきています。
都市創りに必要なシミュレーションも同様に、これまでより高度な都市創りをデジタル世界上で実現できるかもしれません。
(一方で、まだまだ人間の頭脳でしか対応できない部分もあると思いますが)

機能②都市創りの中心となる産業でのデータ収集

機能①でも少し触れましたが、スマートシティの実現にはデータを収集することが欠かせません。
ではどんなデータを収集するのでしょうか?理想は我々の生活に関わる全てのデータを収集することですが、現実的にそれは難しいことだと思います。(全てのモノにセンサーやカメラ等がついている状態。。。)
そこで、都市創りの中心になる社会インフラ等の産業データの収集がポイントになっています。具体的には以下のような産業が挙げられています。
<代表的な産業>交通、防災、エネルギー、ヘルスケア、教育、行政手続き、金融など
つまり、各産業でのデータ収集・利活用事例は、拡張して考えるとスマートシティに繋がると考えます。
本当は産業毎により細かく紹介したいのですが、産業1つで記事1つ作れるボリュームなため、ここでは割愛します。

③産業をまたいでデータを双方向に連携

各産業でデータ収集・シミュレーションしても、その産業内で閉じていては、都市創りに活かせません。産業をまたいでデータをお互いに共有しあって(双方向に連携)することで、やっと都市全体のシミュレーションにつながります。
しかし、各産業や各企業毎にデータを管理するルールやポリシーが違います。
そこで、産業をまたいでデータを共有するプラットフォーム(データ利活用基盤)と呼ばれるデータ管理基盤の構築にビッグプレイヤー(行政、民間の大企業)が取り組んでいます。今後、スマートシティ関連のプレイヤーはプラットフォームにデータを共有したり、このプラットフォーム上のデータを分析できるよう準備を進めることになると思います。

以上になりますが、上記以外にもスマートシティの実現に必要な機能や要素はまだまだあると思います。
今後、このnoteでは、実際にスマートシティの観点で東京を中心としていくつかの都市・地域を研究していこうと思うので興味ある方はぜひチェックしてください。

※このnoteじゃなくて、しっかりとスマートシティを理解したいという方向けに、公開されているスマートシティの勉強に適したWebサイト/リンクや参考書籍もリンクしておきます。

【Webサイト(サイト名クリックでリンク先に飛びます)】
(1)野村総合研究所「スマートシティ 報告書― 事業機会としての海外スマートシティ ―」(2019/5/16)

(2)国土交通省「スマートシティ官民連携プラットフォーム」

(3)McKinsey&Company「スマートシティ:より快適な未来を実現するデジタルソリューション」(2018/6)

【書籍】



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