第11回「ブックマン瀬戸川猛資⑤」
さてここまで、〈BOOKMAN〉を皮切りに〈バラエティ〉〈週刊宝石〉、といわば「コミュニティの内側」における瀬戸川猛資の活動を見てきた。既に述べたように、70年代末から80年代前半の瀬戸川は、ワセダミステリクラブの後輩で、当時既に強力な編集者となっていた秋山協一郎による引き合いも含めて、学生時代に書いた〈ミステリマガジン〉以外の様々な媒体/ミステリ書評以外の様々なジャンルに進出し、最終的には自分自身の書評誌を作り上げるに至った。ここからは、それ以外の誌面で瀬戸川がどのような