宝塚初鑑賞記③
未だにあの衝撃が抜けない。
宝塚の沼は深いというが、私はすでに嵌りかけているような気がする。
この前鑑賞した、霧深きエルベのほとり、エストレージャスについて調べれば調べるほど興味が湧いてくる。
これこそが沼なのか。
星組の方々について調べて、特に嵌ってしまいそうになったのは月並みだが、紅ゆずるさんと綺咲愛里さんだ。
因果関係から言えば、星組のトップスターとトップ娘役のお二人だから、情報があふれていて、それゆえ私が惹かれているのかもしれない。
もしそうならば、もっと沼に嵌った場合、取り返しがつかないことになりそうだ。
芋づる方式に興味が惹かれていくことになるからだ。
とくに綺咲愛里さんに一目ぼれしてしまった。
エストレージャスの確か情熱大陸が流れている場面で、ショートカットにバイオレットのドレスを着て踊る妖艶な姿が今でも脳裏から離れない。
舞台メイクも、もちろん素敵だが、普通のときも素敵なのだ。
そのお姿から高貴さ、気高さ、上品さが溢れ出ているのだ。
また、見た目はいたいけで、とても可愛らしい。
ただ、今までアイドルなどに嵌ったことがない私はどうしたらよいのか分からない。
劇場で遠くから見て満足しているしかないのであろう。
宝塚の方々に近づくと、私の俗っぽい毒気でノーブルな彼女たちを穢してしまう気がするのだ。
また気持ちの悪い、恋文みたいなものを書いている私はどうしようもない馬鹿だ。
一月中の同じ公演のチケットを買ってしまったのも馬鹿だと思う。
ただ、私はこのどうしようもない馬鹿さ加減を愛している。
これこそ人なのだ。
どこまでも馬鹿で救いようのない存在である。
そこに面白さがある。
指示語を多用してその馬鹿さ加減を直視しようとしない姿勢も同様であろう。
今日はこれ以上書くと襤褸を出すことにしかならなそうだから、ここらで筆を置く。
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