都市伝説 時空の歪む街
ドラゴンボールに「精神と時の部屋」というものがありましたが、それと似た街がこの世に存在したのです。
これはそこでの摩訶不思議な体験についてです。
私が初めてそこを訪れたのは高校の卒業式の日でした。
卒業祝いとして後輩が大阪のとある街に連れて行ってくれたのです。
そこで私はとても美しい少女と出会いました。
高校を卒業したての私と同い年と言っていたので18歳だったのでしょう。
その日は後輩と街を徘徊して、銭湯に行き何もなく終わりました。
いえ、何かは起こっていたのですが私はそれに気づかなかったのです。
その後、私は大学に進学し地元を離れたのですが年末帰省した際に再び、あの町に行こうと思い立ちました。
そこで出会ったのは、また別の柴咲コウに似た非常に美しい人でした。
彼女の年齢を聞くと28歳ということでした。
そこで私は15分ほど彼女と会話などを楽しみました。
しかし、帰り際ふと時計を見ると何と一時間経っていたのです。
ここで初めて私は疑問を抱いたのですが、非常に濃密な時間を過ごしたのでそう思ったのだろうと、深くは考えませんでした。
それから一年後、帰省した私はあの美しい人のことが気になり再びその街を訪れました。
そこには昨年と変わらぬ美しい姿で彼女がいました。
しかし、年齢を聞いてみると何と32歳だと言うのです。
そして、再び帰り際時計を見ると15分のはずが一時間経っていたのです。
そこで確かな疑問が私の中に生まれたのです。ただ、私の記憶違いなのかも知れぬと思い確信するには至りませんでした。
そのまた一年後、帰省しあの街に向かった私の目的は彼女に会うことではなく、あの不思議な時間の謎を解き明かすことでした。
彼女は相変わらずおり、私が年齢を聞くと36歳だというのです。
そして、帰るときにはまた15分のはずが一時間経っているのです。
ここでようやく私は、あの謎の正体に気づいたのです。
あの町では不思議なことに時間が通常の4倍の速さで流れているのです。
ですから、彼女は一年で4歳ずつ年をとり、私は15分のはずが1時間過ごしていたのです。
最後にその不思議な街の名前を書き残しておきます。
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