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それがおかしいね。角捨てたらどうや。

先日、以下に『将棋太平記』についてちょっと書いたら、

知人から「その本を持っているならxxxxx円で譲ってほしい」とのお願いが。

そんな金額なら喜んで譲るところだが、生憎もう手元にはなく、そのように返答した次第。

さて、第79期名人戦第1局2日目も中盤から終盤に。

「近代将棋」昭和62年7月号に”名人戦拝見”として升田幸三元名人の解説が載っている。

もう将棋を休んで十年になりますが、盤を見れば瞬間的にわかります。将棋の手がそんなにたくさんあるわけでなく、対局しとるものが神さんじゃない。

と語るように、解説は鋭い。例えば、

ー第四図から、米長九段は端攻めを続行して▲1四歩です。
それがおかしいね。角捨てたらどうや。1三角成、同桂、5九香車。この香車が怖いですね。ここまできたらそれしかないでしょ。勝負手ですね。

という具合。

こういう記事は雑誌を保存しておかないと再読できないから保管場所を取るけれど捨てないでよかったといつも思う。

現在進行中の名人戦は何度かの千日手模様を挟みながら80数手まで来た。斎藤慎太郎八段の棋書を読んでから観戦するとやっぱり面白さが倍。オススメ。

『将棋の渡辺くん』も素敵です。


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