チェスのレシピ(52) チェスでまずスコア1000点超えを目指す人のために
終盤の詰むや詰まざるやの局面になりました。
詰みまで読み切るのはなかなか難しいかもしれませんが、どう指しますか?
ヒント:白のナイトは動くことができません。もし動くとRxd1で詰んでしまうからです。
ナイトが動けないことを見越したQf7が味のいい手です。白はe6のルークを守るために Qe5かQe3としてくるでしょう。まずQe5としてきた場合は次のような進行になるはずです。
クイーン取りに当たっていますが、fファイルが開いたので白はなんらかの守りの手を指さないといけません。
Rf1としてきました。
ここでクイーンを取り合います。
しかしながら、駒の差で黒が勝ち切るでしょう。
白がQe3としてきた場合も黒の駒得は変わりません。
やはりNg4とします。
白はここで黒のクイーンを取ってきますが、以下一手一手みていきます。
f7のナイトをキングかルークで取ります。
第1図は詰みまで読みきれなくても当然の局面でしたが、こうして盤上を簡素化してしまえば、まだ手数はかかるものの黒が勝ち切ることができるはずです。
黒がQf7とした局面で、白はe6のルークを逃してくる可能性もあります(例えばe1に)。その際はドロー含みの展開になるかもしれません。