![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118588225/rectangle_large_type_2_dd88ea486807d9664dcebefdb17c7a9b.jpeg?width=1200)
折々のチェスのレシピ(174)受けの極意#14
今のところ白が順調にポイントを稼いでいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1695301082665-Vq429pLWiV.png?width=1200)
この局面でなにを指すかによって高段者とそうでない人がわかれそうです。
まだ埋まっているビショップ(f1)の活用とキャスリングを見据えたe3、
![](https://assets.st-note.com/img/1695301334070-20P5JUE5Fs.png?width=1200)
は、悪い手だとまではいえませんが、黒にとって脅威にはなっていません。それよりも、
![](https://assets.st-note.com/img/1695301423602-DNbRYdjcl1.png?width=1200)
f3として一旦受けておくのが味のいい手です。なぜかというと、まず第一に、黒のナイトがe4に跳ぶのを牽制しています。黒のナイトをf6に釘付けしておけば、かなり黒は駒の展開に難儀しますし、白のe5のナイトがしばらく安全でいられます。
また、g4、h4とポーンを伸ばしていく含みがあります。さらに、白はキングサイドにキャスリングした際に、fファイルにいるルークが相手陣に届きやすくもなります。
直接的には相手のナイトの動きを制約する受けの手ですが、先々まで見ると相手を攻める手にもなっています。こんなにいい手を指さない理由が見つかりません。