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折々のチェスのレシピ(406)少しだけ高度な知識をあなたに
復習のようなことになりますが、大事なことなのでおさらいします。
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黒のこの手は白にとってどれだけ脅威だったでしょうか。マイナーピース(ビショップとナイト)の価値を比較した場合、白は交換に応じても構わない手を黒は指してくれたことになります。
ということは、白は一手もらったことになり、このビショップには構わずに手を進めることができます。ではその好機を活かすためには、どんな手がいいでしょうか。ここが白の肝です。黒の駒組みを崩すチャンスです。
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黒のセンターポーンの綺麗な並びを崩してしまいます。この駒組みでは白はチェックを掛けられてしまいますが、いくらでも受けがあります。というか、受けているうちに手がまた進みます。
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こんな具合に。これでもう白はキャスリングを望めばキャスリングをすることができます。黒は白にキャスリングをされると、キングとクイーンが縦に並んでいる形がとても嫌です。
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例えばこんな形です。この形を回避するには黒もキャスリングをするかクイーンをどこかに移動させるかですが、クイーンをどこに移動させてもキングが白のルークの直射を受けているので、
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キャスリングをすることになるでしょう。この局面で白にとってはe4にナイトを跳ばれることがひとつの懸案になりますが、
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こうして牽制しておけばよく、
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h6とされたらどうするのか?と心配になるかもしれませんが、
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困るのは黒のほうです。ここから黒がどう指したとしても、白は黒の守りを崩すことが可能です。その後にどう勝ち切るかが白の次の課題になります。その前に、ここまでの手筋は(他の展開でも応用できるので)、対局前に頭に入れておいてください。