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チェスのレシピ(132) チェスでまずスコア1000点超えを目指す人のために
そろそろ駒がお互いに捌けてオープンな展開になってきました。
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さて、「チェスのレシピ」では、白番の際に、クイーンズ・ギャンビットとレティ・オープニングのふたつの序盤定跡しか扱ってきませんでした。それには理由があります。
クイーンズ・ギャンビットとレティ・オープニングは相性がいいと思われるからです。上の局面はクイーンズ・ギャンビットからはじまった中盤ですが、レティ・オープニングを指し慣れていると、ここでc4がすぐに思いつくのではないでしょうか。
さらにいうと、黒のキャスリングを防ぎながら、白は手を作っています。
これまでご紹介した三つのポイント(クイーンズ・ギャンビットとレティ・オープニングとキャスリングさせない)を組み合わせた駒組みが上の局面になっています。
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ということで、白はc4とポーンを突きます。
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黒はビショップが取れると思い、喜んでポーンを進めてくるかもしれません。
ところが、
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この手が黒にはなかなか受けにくいことになっています。黒はビショップを取ることはできますが、次にBxc6とされてしまい頭を抱えることでしょう。