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折々のチェスのレシピ(591)少しだけ高度な知識をあなたに

いきなりある局面を提示され形勢判断をしてくださいと言われても難しいのは確かです。

でも、次の局面です。

第1図

詰めろが掛かっているもののBg5で受かるため黒がすぐにメイトされてしまうということはありません。しかし、黒は働きの悪い駒ばかりなので、白が有利なことはすぐにわかります。

この対局、実は黒が押していました。

これで黒は白のキャスリングを不可にしています。問題は次の一手です。こういう時にこの一手という手を指せないと逆転されてしまったります。第1図まで進んだことを知っている我々は、

ここで受けておけばいいよねとすぐにわかります。これもまた、自陣に不用意にナイトを接近させてはいけないという教訓を教えてくれています。

それと同時に、攻めが続かないのであれば、無理に駒を展開するのではなく、自陣を安全にしておく守りの手を一手入れておけば、それ以降安心して次の展開に備えることが可能になることを教えてくれています。


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