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折々のチェスのレシピ(433)少しだけ高度な知識をあなたに

何回か前に急戦ができるできないについて書きました。

急戦を仕掛けられる最後のタイミングは相手がキャスリングする直前(またはそれ以前)であることがほとんどです。

もし取ってきたら、

これで白は黒のビショップを取ることができるので駒損することなく相手のキングを上ずらせることに成功しています。

急戦を仕掛けるとしたら、あと何手で相手はキャスリングの準備が整うか、それまでに自分の駒は急戦に必要な展開が可能なのかなど、序盤から手数の綿密な計算が必要で、それと同時に自分のキングの安全も一定程度は確保しておく必要があります。

というように(今回の例のように)、急戦は相手がそれに備えていなかった場合に限って成功します(当たり前ですが)。よって、かなり早い段階から綿密に計算をして駒組みをしていかないといけませんが、急戦を仕掛ける場合、自分のキングの安全をまだ確保できていないことがほとんどですので、急戦に失敗すると反撃を喰らうことが往々にしてあります。

ただ、相手が急戦に備えたとしても、

それを掻い潜るような手筋も残されていますので、まずはひとつの戦型のプロになっておくといいです。上の例で、取れる駒を取らずに手を進めていっていることに注目してください。事前にこうした手筋を知らないとなかなかその場では指しこなせないと思います。


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