折々のチェスのレシピ(483)少しだけ高度な知識をあなたに
これはすごくいい例というわけではないのですが、
黒の勝ち方として「ある程度相手に攻めさせる」というのがあります。もちろんリスクはありますが、リスクを背負わないで後手が勝つということもほとんどありません。
上の局面は互角です。ただ、黒からは最低でもドローに持ち込めるだけの布陣になっており、白が間違うとメイトまであり得るところまで黒は作っています。
この局面をどう評価するかは難しいところですが、仮に1500点以上の対局であれば、黒がまずまずうまく指したと言えるとは思います。
これは実際に1500点前後のプレイヤーの対局から採録したものなのですが、黒が勝っていました。