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折々のチェスのレシピ(544)少しだけ高度な知識をあなたに

ダニッシュ・ギャンビットの重要な手筋をご紹介するのを忘れていた気がします。

ここまで黒はダニッシュ・ギャンビットに対する最適な対応をしています。しかしここで、

ビショップの効きを嫌ってこう指してくるプレイヤーもいます。

第3図

あくまでもビショップの効きを生かしておきたい白はこのポーンをビショップで取ります。黒はどちらかのナイトを前線に出してきます。

この場合、

白はダニッシュ・ギャンビットらしくビショップを切りにいきます。

黒はこのビショップを取らないと形勢をかなり損ねるので取ってきます。そこで白はクイーンを取りますが、ここで黒からは切り返しがあります。

チェック&クイーン取りです。

ここではクイーンを差し出してしまいます。

この局面になります。形勢自体は互角の範囲で、駒の損得もありませんが、キャスリングができない黒対その可能性をどちらにも残している白、駒の展開が遅れている黒対次の一手でマイナーピースの展開が終わる白ということで、白のほうがやや指しやすい展開にしています。

ちなみに、第3図で

黒が右辺側のナイトを出してきた時にはBxf7が効きませんのでご注意ください。


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