チェスのレシピ（70） チェスでまずスコア1000点超えを目指す人のために
黒がポーンを当ててきました。白はどう対応しますか？
取ってしまってもなんの問題もなさそうですが、同ポーンとした後に下図のようにされたらどうでしょうか。
白はビショップの効き先がどちらも閉じており窮屈な形を強いられてしまいます。第１図ではむしろdxc4とポーンを取ってもらいたいぐらいです。そうすればdファイルが敵陣まで効きやすくなります。それを念頭に置くと、第１図の局面では次の手が有効かもしれません。
ルークが逃げるでしょう。
そうしたらビショップを戻します。
黒のルークが白のキングを直射する形になりますが、必要であればタイミングを見てg3で受かるのでとりあえずは大丈夫です。先ほどのBg7の意図は黒にキャスリング（キングサイド）をさせないことにあります。相手にキャスリングさせない指し回しは以前にも何度か説明しましたが、上の図を見ると黒のキングの動ける場所がかなり限定されたことがわかるかと思います。
こうなると黒のキングは白のビショップやルークが当たらない位置を見つけるほうが難しく、白としては攻撃の範囲が狭まって方針が明確になります。
相手が穴熊に組む（キャスリングする）前に仕掛けるという意味で、チェス界の藤井システムと言えるような手順です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？