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チェスのレシピ(96) チェスでまずスコア1000点超えを目指す人のために
これまで何度か黒の視点からダッチ・ディフェンスを簡単ですが紹介してきました。
どうしてダッチ・ディフェンス(レニングラード・ダッチ)が白からすると厄介なのか? 視点を変えて見てみたいと思います。今回は白の視点から見ることにします(いわゆる、ひふみんアイ)です。
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白の視点から見ると、ダッチ・ディフェンス(レニングラード・ダッチ)は陣形が低いため、攻撃の取っ掛かりが少ないです。そこで痺れを切らしてQf3などと出ていってしまったりします。
しかしながら、もう黒はほくそ笑んでいます。
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白の手を十分に引きつけておいてからのh6です。
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白はナイトを唯一の逃げ場所に引くしかありません。
黒にはまだ次の手があります。
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白は今度はまた、ビショップを逃げないといけません。
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次の黒の手がなんであるかはいうまでもありません(g4)。
こんな展開にならないように白は左辺からの駒組みを進めたいですが、下手をすると裏を取られるような格好にもなってしまいかねません。
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この局面になる前に黒はh6としてくるはずなので上図は参考例です。