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チェスのレシピ(82) チェスでまずスコア1000点超えを目指す人のために
どう考えても黒が勝つことになる局面です。
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ここでは黒はルークを逃しておけばなんの問題もありません。しかしここで少し実戦的な考え方を自らに課してみます。時間があまり残っていなかったらどうするか?
仮に黒がルークを逃した後の進行例としては下図のような展開が考えられます。
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残り時間が少ない中でこの局面から白のキングを詰める(メイトする)のはなかなか骨が折れます。
そこで、これはまったく理想的な手ではありませんが、展開を加速する(それによって時間内にゲームを終える)手を考えてみます。第1図からの一手です。
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こうすると、白はルークが取られた瞬間に詰んでしまうので、下のようにルークを当ててくる可能性が高いでしょう。
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こうしてくれれば黒の思う壺です。
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取ってしまいます。
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取り返したきたところでルークを引きます。
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ここまで盤面を簡略化してしまったほうが、残り時間が少ない時には詰み形が作りやすいかもしれません。白に唯一残った飛び道具はビショップだけになりました。いわゆる白のビショップ(白マスのビショップ)ですので、黒のキングはタイミングを見て黒マス(この図では緑)に移動してしまえば、ビショップによってチェックがかかることは終局までなくなります。
今回ご紹介したのは、あくまでも残り時間が少ない時の緊急処置的な指し方なので、その点、お含み置きください。