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苦しみの果てにしか勝利はないのではないかと思う(加藤一二三)

ここ数年のひふみん(加藤一二三元名人)しか知らない人にとっては意外かもしれないが、元名人には求道者のような一面もあった。

対局は苦しいかと聞かれ、

苦しいときが多い。対局中にたのしくなりかけたりすることもありますが、こういう時間が、私にとってはケシカランのです。なにも自分を強いて痛めつけるという自虐趣味はないのですが、仕事がたのしいというのは納得の行かぬことです。苦しみの果てにしか勝利はないのではないかと思う。

と語っている(「近代将棋」昭和46年9月号)。

この前年、カトリックに入信しているので、そのことと上の発言を合わせて考えると興味深い。

対局前には必ず教会で祈りをささげていたという元名人。


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