チェスのレシピ(107) チェスでまずスコア1000点超えを目指す人のために
混沌とした中盤になっています。
黒は次の一手を悩むと思います。d5として中央で駒を交換し合うのも一考に値しますが、交換に応じてくれない可能性があります。
というのも、白はf〜hファイルからの攻めを考えている節があるので、そちらの手を進めている公算が大きいからです。そうであれば、ここは攻めるのではなく、守りの手を指したほうがよさそうです。
一番いい守りの手は、
なぜこの手か?というのがわかりにくいかもしれません。そこで、白の狙いの手を指していきます(黒の手はそれを妨げないように適当に指しています)。
この時に、黒は同ポーンと応じるしかなさそうです。
こうなると白は当然このポーンを取ってきます。
この形が黒にとってかなり嫌なことがすぐに見て取れると思います。第1図でNh7とするのは、この形をあらかじめ防ぐ意図があります。数手先を読まないと指しにくい手ではあります。
しかし、先ほど守りの手と書きましたが、Nh7とした後の局面を見てください。
ナイトを移動したことによって黒はクイーンがいいところに効くようになっています。これで黒がやや形勢がよくなっています。
白がf〜hファイルからの攻めを敢行するのであれば、白のほうが先にキングの守りが弱くなるでしょう。したがって、黒は受けをきちんとしておけばむしろ攻めさせたほうがいいと言えます。
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