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チェスのレシピ(13) チェスでまずスコア1000点超えを目指す人のために
今回も序盤のある局面です。
そろそろ、序盤ばかりじゃないかよ!という声が聞こえてきそうですが、「序盤を制するものはチェスを制す」という格言があるかどうかはさておき、いくらチェスが大逆転のあるゲームとはいえ、序盤で形勢を損ねるとそれを挽回しようとしてさらに形勢を損ねる(ミスをする)というのは人間の常ですので、しっかりと序盤を作ることが重要になってきます。
序盤における大局観が頭の中に蓄積されてくると、ここはこうしておけば二手後に良くなる、などの勘が働くようになります。また、相手の悪手がすぐに見抜けるようにもなります。
スコアが現在1000点に満たない人は序盤が強くなるとそれだけでスコアが100点ぐらいはアップします。
さて、ということで、下の図をご覧ください。
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黒は白の緩手もありここまで互角以上に戦ってきました。しかし、Bg7としたことで形勢を自ら損ねてしまいました。何がいけなかったでしょうか?
↓
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Nb5を見落としていました。
c7の地点にナイトとビショップが効いてしまっています。Kf8やQa5として当座を凌ぐことは可能ですが、黒が近々良くなる筋はありません。
相手のナイトやビショップが前に出てきたらその効き筋や跳び先を一度は確認しましょう。その数秒がスコアアップにつながります。
もちろん、ポーンが前進してきた時にも、相手の駒の効き筋が変化しますし、同時に自分の駒の働きも変化してきます。対局時間は限られていますが、一回一回確認し直す作業をおろそかにはできないです。そこでチャンスを発見することもあるわけなので。