折々のチェスのレシピ(123)
以前、やや強引だけれどもフィアンケット潰しの手筋をご紹介しました。それと前後して、センターを崩しに行く手筋もご紹介しました。今回はそれらを組み合わせると、あっという間に優勢(勝勢)の局面を作れる例です。
途中までですが黒が投了した局面までです。今回、覚えておいてもらいたいのは、フィアンケット潰しと端攻め(白なのでg、hファイルのポーン)は大体セットだということです。
本譜ではビショップを交換しにいってから端攻めをしていますが、フィアンケット潰しを敢行する意図がある時は先に端のポーンを突いておくことも可能な場合があります。
本譜で注目していただきたいのは、端攻めの前にセンターを捌いて自分(白)に有利な駒組みにしてしまっている点です。
相手の駒組み次第なのでいつでも有効というわけにはいきませんが、フィアンケット潰し+端攻め+センター崩し、のこの3点セットで優勢〜勝勢まで持っていけることは結構多いです。