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折々のチェスのレシピ(506)少しだけ高度な知識をあなたに

ちょっと前のダニッシュ・ギャンビットの続きです。

第1図

ではここでのサクリファイスは効くかという問題です。結論から言えば、相手が間違わない限り白は相当苦しい戦いになります。というより、すでに劣勢です。ところが、数手進んだ局面が以下です。

ここでは逆に白の優勢から必勝レベルに変わってしまっています。第1図で黒はクイーンしか駒を繰り出していません。よって白はクイーンを咎める形で駒を動かせることができます。

ダニッシュ・ギャンビットではf7でビショップのサクリファイスをした後は、とにかくチェックが掛かるような形に持っていく、クイーンが出てきているのであればそれを咎める、相手の駒が出てくる前に追い詰めるような手を指す、という駒組みをすることによって相手のミスを誘う指し方です。相手がミスをしないと、もしくは相手のミスを的確に捉えられないと、ほぼ負けます。

しかし、それを補って余りある魅力があるのも確かです

ダニッシュ・ギャンビットについては少しまとめて書いています↓


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