折々のチェスのレシピ(315)序盤で指してはいけない手100選
お互いほぼ理想的な駒組みをしています。
ただ、白としてはちょっと手詰まり感があるかもしれません。こういう局面ではb1のナイトをd2とするなどして力を溜める指し手が求められます。しかしながら、局面を無理にでも打開したくなる人が多いのも事実です。
少し先を読めば、これが悪手なのはすぐにわかると思います。なぜなら、
ポーンがタダだからです。でもc5のポーンを取ればなんとかなるのではと考えるかもしれません。
しかしながら、
先ほどのナイトで取り返されるだけです。いやいや、このナイトをビショップで取ればいいのでは?と考えるかもしれません。
白はもうキャスリングをしているし、ここでクイーンを交換すれば有利になりそうだ!
でも黒は悠々とキングでクイーンを取り返してくるでしょう。なぜなら、
盤上からクイーンがいなくなれば、少し進んでこのような形の駒組みでキングの守りはとりあえず十分だからです。白はこれからポーンダウンの影響がボディーブローのように響いてくるでしょう。