真剣師小池重明
若い将棋ファンに小池重明といっても誰のことかわからないかもしれない。
「近代将棋」昭和58年5月号の「棋界パトロール」コーナーに、同氏のプロ入り志願の件や嘆願書に対する連盟側の返答について書かれている。
名前の前に「アマ最強」や「真剣師」という言葉がつくことが多いことからもわかるように、小池重明はアマチュアだったわけだが、プロ編入は認められなかった。
ちなみに、「近代将棋」誌上に小池重明は長年に亘って「将棋と酒」というエッセーを連載していた。
小池重明について知りたい方は、作家で同氏と交流のあった団鬼六の『真剣師小池重明』や『真剣師小池重明の光と影』をお読みください。
「近代将棋」同号の「駒と青春」コーナーで取り上げられているのが、当時5級だった佐藤康光少年である。6級の奨励会員と香落ちでの対戦。当時13才だった少年が今では日本将棋連盟会長なんだから時の過ぎ行く速度に今更ながら驚く。