![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/117484304/rectangle_large_type_2_a71c3b699f85d5f0ea1078fa82388dfc.jpeg?width=1200)
折々のチェスのレシピ(162)受けの極意#2
前回と同じ対局です。ルークをg2に引けば少しは命が伸びると書きました。今回は先後視点を変えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1694572987975-oderGaYqnw.png?width=1200)
ここから先、黒白ともに最善手か次善手を指し続けると、
![](https://assets.st-note.com/img/1694573056446-lmbTqas8D0.png?width=1200)
この局面になっているでしょう(他の展開も考えられますが、要点は同じです)。今度は黒が選択を間違えられない局面です。c4に落ちているビショップを取ることはできます。
![](https://assets.st-note.com/img/1694573220087-Dzaru8pkdV.png?width=1200)
すると、
![](https://assets.st-note.com/img/1694573301564-9W3W0OZ1fe.png?width=1200)
Qb4からの即詰みになってしまいます。つまり第2図において今度は黒に詰めろが掛かっていたわけです。よって、黒はクイーンでビショップを取る受けの手を指す必要がありました。その時、白はチェックが掛かりますので、なんらかの対応が必要です。キングが逃げても、クイーンを交換しても黒の勝勢です。
前回、今回ともに白も黒も同じ状況が発生していました。つまり、相手のナイトが自陣に効くところまで進出し、クイーンでチェックを掛けられると即詰みになる状況です。これはいつでも気にしていたいリスクです。できればこの状況になる前に回避する手段を取るか、もし無理ならば駒損をしてでもリスクを排除しなければならない状況です。