チェスのレシピ(87) チェスでまずスコア1000点超えを目指す人のために
黒のクイーンはあまりいい位置にいません。
こんな駒の配置になった時にやってみたいのがc3です。
直接的には黒のクイーンがb2の地点に来るのを防ぐ手ですが、もう少し先の展開も視野に入れています。
白はe2の地点にビショップを設置しておき、上のような局面になったら、
Nd4として黒のナイト&ビショップ取りに当てつつ、e2のビショップの効きを通します。
黒がそのナイトを取ってきたら、それには構わずにBh5とチェックをかけます。
おそらくポーンでチェックを回避してくるでしょう。そこで先ほどの黒のナイトをクイーンで捌きます。クイーン取りになっている黒は難しい選択をしなければなりません。黒はクイーンの交換が嫌であれば白のクイーンの筋から逃げなければいけません。するとルークが取られてしまいます。同時にg6の地点を守る方法はありません。
そこでクイーンの交換に応じてくる可能性が高いです。
ビショップでポーンを捌き一旦チェックします。
その後、c3のポーンで黒のキングを捌きます。ここで冒頭のc3ポーンの出番がようやくやってきました。上の局面では、白は駒得(ポーン2つプラス)している上に、ポーンがそれぞれ紐付けされた形で上に伸びており、かなり優勢な展開になっています。
もし、第1図で、
d4とぶつけたナイトを黒が取ってこなかった場合には、b1のナイトをd2に進めるなどして手を作っていきます。空いているc2のスペースはクイーンを設置しておくといずれ上にも斜め横にも効いて使い勝手がよくなります(黒がどちらにキャスリングしてもキング付近を直接的に狙える位置です)。