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折々のチェスのレシピ(570)少しだけ高度な知識をあなたに
センターポーンの重要性はどのチェスの教本にも書いてある事柄ですが、ではセンターポーンをお互いに失った時にはどんな進行になるかはあまり説明されていないようなので、こんな例を用意しました。
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今回の例の指了図は、
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この局面ですが、展開によってはさまざまな進行が考えられます。上の局面はほぼ互角の形勢です。どちらが勝つか負けるか誰にもわからないと言ってもいいでしょう。
この後、進行はさまざまに考えられますが、かなり混沌とした、つまり難しい局面が現れることはほぼ間違いありません。
センターポーンをお互いに崩し合うと、おおよそですが、大体はこんな局面になります。かなり神経を使う対局になるわけで、進んでこの局面に持っていくのは高段者同士の対局が多いです。
たしかに、この局面からどう手を進めるかを考えるのはチェスの醍醐味です。ここから勝てたほうは相当の腕前だと自信を持つことができますが、ただし、ドローになる割合も増えます。
センターポーンを崩し合う展開というのは、結論というか統計的にというか、棋力が拮抗していればドローになるか、そうでなければ棋力の差がはっきり現れてしまう対局になりやすいです。
序盤でセンターを捌き合う展開というのはそれほど多くは出現しませんが、時間があれば事前に一度は研究しておきたい進行です。