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折々のチェスのレシピ(179)受けの極意#19
今回は受けらしい受けの例です。
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すぐにメイトされるわけではありませんが、ここは一旦受けておいたほうがいい局面です。すぐに二つの候補が頭に浮かぶと思います。
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g3でもとりあえずなんの問題もありません。しかし、局面が進むと、f3とh3の地点を相手に利用される恐れもなきにしもあらずです。また、g3としても相手はなんの対応もひとまずはする必要がなく、相手に手番を与えることにもなります。
そこで、
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e5も検討します。これだと黒はビショップをどこかに逃す必要があります。逃すといっても退くしかありません。また、これにより、黒のナイトの戻りが一箇所しかなくなります。
どちらがいいか一概には言えないのですが、相手に与える打撃という意味ではe5のほうが大きいとは言えると思います。
今回のように、キングのすぐ近くにやや脅威が迫った時、人の習性なのか近くで受ける手を選ぶ傾向があるようです。しかし、今回見たように、選択肢がふたつ以上ある場合には、焦らずに比較検討してよりいい手を選ぶことができれば、それ以降、ぐっと指しやすくなるはずです。