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折々のチェスのレシピ(443)少しだけ高度な知識をあなたに
序盤で黒が上手くポーンを活かした対局です。
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ポーンを活かしたと書きましたが、動かしたポーンに目が行きがちなところ、実は保留しているdファイルのポーンが活躍しています。序盤でキングを狙われる筋をdファイルのポーンを使わない(上げない)ことによってひとまず守っている役割があります。これによってcファイルのナイトをd4に跳ばすことが可能になっています。もうこの時点でほとんど勝負がついてしまっています。
黒は既知の定跡をなぞっているだけではどうしてもジリ貧になってしまう傾向が強く、序盤のどこかで一工夫する必要があります。
この「折々のチェスのレシピ」を書いている人は、途中ブランクはあるものの都合20年ぐらいはチェスと向き合っていますが、いまだに序盤が一番難しいと感じます。序盤で一手間違うと中盤以降に十倍ぐらいになって跳ね返ってきたりします。そんなこんなもまたご紹介する予定です。