折々のチェスのレシピ(259)
なんの説明も不要な局面ではあります。
メイトまであと11手です。と、言われても11手を時間の制約がある中で正確に頭の中で思い描くのは少々難しいと思います。
この対局、黒が途中でミスをしました。そこで黒は完全にドロー狙いの駒組みに方針を変えて指しています。動かせる自分の駒をできるだけなくし、ステルスメイトを狙っています。
ステルスメイトを回避するにはチェックを掛け続けるのが一番いい方法ですが、この局面でチェックは掛かりません。白にとっては案外難しい局面です。
この対局がどうなったかといえば、
白が間違えてしまい、黒の思惑どおりステルスメイトになってしまいました。随分前にも何度かご紹介しましたが、ステルスメイトは狙ってできるものではないですが、相手が間違えばそうなるというところまでは作ることができてしまったりしますので、相手の手をよく観察してステルスメイトを狙っていると察知したら、早めの対策が有効です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?