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折々のチェスのレシピ(265)
今回もダニッシュ・ギャンビットの例です。まずはご覧ください。あっという間に技が決まってしまいます。
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こういう手筋があるところがダニッシュ・ギャンビットの魅力ですが、黒も大きなミスをしています。それが、
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この手です。黒のクイーンの意図がg2にあることは疑いを入れません。「チェスのレシピ」や「新・チェスのレシピ」で何度か説明したとおり、早繰りしてきたクイーンは罠に嵌めることができる場合が多いです。本局もダニッシュ・ギャンビットの手筋との組み合わせで黒のクイーンを捕獲することができています。
Bxf7の時点で両取りに気づいたとしても手遅れで、キングを逃したとしても、やはりクイーンの早繰りを咎められるような格好で白に手を作られ、数手後には、
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白優勢の形を作られてしまっています。