折々のチェスのレシピ(495)少しだけ高度な知識をあなたに
ダニッシュ・ギャンビットについて少しまとめて書いてからは、先手(白)の例をその出だしの実戦例から取ることがやや増えているのはすでにお気づきかもしれません。
今回もその例です。
今回は1500点台のプレイヤーの対局から見つけた実戦例ですが、このぐらいのレートだとダニッシュ・ギャンビットに対する指し方を知らないプレイヤーが案外多いです。
それと同時に、ダニッシュ・ギャンビットを見せると相手(黒)の序盤における
駒組みの精度や知識がすぐにわかったりします。今回の例では、
二手目に黒が絶対に指してはいけない手を指しています。ここからはいくつかの指し方のパターンが白には生じますが、いずれにしても黒が良くなる筋はほとんど残されていません。
序盤がポーンの差配次第であることがよくわかるかと思います。これはダニッシュ・ギャンビットに限ったことではなく、どの序盤定跡でもまず例外なく同じです。