折々のチェスのレシピ(203)
下はよくある中盤の局面です。そして、黒としては実は難しい局面です。
黒にはどんな選択してもいきなりよくなる手はありません。こんな時にはどう指し回したらいいでしょうか。考え方のヒントとしては、手番を握るです。
ここではふたつの選択肢があります。まず、
Qb6として、次にb2への突入を見せる手があります。白はなんらかの対応が必要になります。
また、
cxd5と、相手に手を渡すことも可能です。これに対して、
同ポーンとしてきたら、
やはり、Qb6として、手番を握ります。
黒(後手番)では、相手が的確な手を指し続けてきた場合、どうしても後手を踏むことになりますが、そんな時でも慌てずに、手番を握るようにしていくと、形勢を逆転できるチャンスが巡ってきます。