SIerからフルスタックエンジニアへ。成長を続ける新任リーダーが感じるRECEPTIONIST開発の魅力
今回は2022年11月に入社し、2024年よりリーダーを務めるエンジニア王さんにインタビュー。Sierからプロダクト作りに関わろうと思った理由やRECEPTIONISTの開発体制、入社後の成長について聞きました!
自分の経験を広げるためにフルスタックエンジニアとして転職
ー王さんの経歴を教えてください。
新卒でSIerに入社し、約5年間、銀行や証券業界のシステム開発の保守を行っていました。主にインフラ領域、特にサーバーの保守を担当していました。
レセプショニストに入社してから、2024年11月で2年が経ちました。入社当時はアプリ開発は未経験でしたが、そこからさまざまな開発経験を積んで、今では2つのプロダクトでリーダーを務めています。
ー転職活動時に大切にしていたことと、レセプショニストへの入社の決め手はなんでしたか?
前職だとマネジメントがメインになりやすく、実際に手を動かす仕事が少なかったので、「自分で手を動かして開発をしたい」という思いが強くなったんです。
前職の金融系は、いわゆる”枯れた技術”を使うことが多かったのですが、クラウドの普及が進んでいるなかで自分の経験の幅を広げたくて、フルスタックエンジニアを募集しているスタートアップ企業を中心に転職活動をしていました。
入社を決めた理由は、選択肢の中で一番、自分の裁量が大きいと感じたからです。また、社員の人柄がとても良さそうだったのも大きなポイントでした。
ー入社後もその印象は変わらなかったですか?
そうですね。裁量もあるけど、放任されることもなく、良いバランスだなと感じています。人柄についても、入社前にCTOから「誰と働くかを重視しています」というメッセージをいただきました。そこにも共感し、入社を決めたのもありました。
現在の業務とRECEPTIONISTの開発方式
ー現在はどのような業務を担当されていますか?
受付とルームズのプロダクトリーダーをやっていて、クラウドのインフラ環境の保守も行っています。従業員規模の大きい企業の導入にあたって技術的な課題が出てくることがある際は、SE(ソリューションエンジニアグループ)のメンバーとも連携をとりながら開発を進めています。
ー2つのプロダクトを見る中で、優先度付けやスケジュールはどう決めているのでしょうか?
基本的には、新機能の優先度や全体について、CTOが決めています。問い合わせに関する対応優先度をつけているのは、僕が多いですね。
開発チームは週に1回ミーティングを行っています。そこで各プロダクトの状況を整理し、その週にどの対応をするかを決めて取り組んでいます。
ーRECEPTIONISTの開発の特徴はありますか。
1つ目は、アジャイル開発のカンバン方式(*1)を使っていることです。
アジャイルにもいくつかの方式があり、有名なのがスクラム開発です。スクラム開発は”この期間内でこれを作りきる”と明確に決める方式ですが、BtoBのサービスなので、優先度や要件もその場で変わることも頻繁にあります。
なので、プロダクトに合っていて、より柔軟に対応できるという背景からカンバン方式を採用しています。
*1 仕事を可視化し、複数のチーム全体でワークフローを最適化した開発手法のこと。
2つ目は、フロントエンドとバックエンドで担当を分けていない点です。
人数が少ない分、担当を専業にしてしまうと、担当者が抜けた際にカバーできなくなるという背景もあり、各メンバーが幅広い領域に対応できる体制になっています。このおかげで、個々の技術領域を広げられる魅力もあります。
3つ目は、リリースサイクルが早いことです。
頻度でいうと、週に一回は何かしらのリリースをしています。CS(カスタマーサクセス・サポート)とミーティングで要望を聞いて、判断・調整するという形をとっています。
さらにもう一つ、当社にはQA(品質保証)チームがあるということです。QA専門のチームがあることで、ユニットテストを書くことやコーディングに集中できる点も特徴のひとつだと思います。
前職にはなかった、スピード感と改善サイクルの早さ
ー前職と比べた、業務の変化や魅力も聞きたいです。
一番の変化は「スピード感」です。RECEPTIONISTでは、「やるかやらないか」「いつまでにやるのか」という判断が非常に早いです。
ユーザーが本当に必要とする機能だけに集中し、優先度を上げて開発し、素早くリリースする。このスピード感が前職とは大きく異なります。
前職では、たとえばプログラムを一行修正するのにも1か月ほどかかることがありました。顧客のシステムを扱っているため、説明やテスト、テスト計画の作成など多くの段階を踏む必要があったからです。今も全くなくなったわけではないですが、こうしたスピード感のおかげで、より本質的な作業に集中できるのが魅力です。
もう一つあげると、100%のものを開発することが必ずしも正解ではないことです。
前職のSIerでは、決められた期限までに100%の完成度を目指して作る必要がありました。しかし、自社開発のプロダクトでは、60%の完成度でリリースしてからユーザーのフィードバックを受け、それをもとにブラッシュアップしていくことも多いです。仮説を立ててリリースし、そこから改善を重ねるサイクルが回せることが、非常に面白いです。
RECEPTIONISTでの開発の魅力とは?
ーRECEPTIONISTのプロダクト開発の魅力について教えてください。
ユーザー数が多いことです。
1社に1万人のユーザー(従業員)が登録されていることもあるような大きなプロダクトにフルスタック開発で関われる経験はとても面白いです。
ユーザーが増えてくるにつれて、スケーラビリティ(*2)が求められることが増えてきていて、それに対してみんな議論していくというのは、やりがいを感じられる部分なんじゃないかと思います。
*2 利用者や仕事の増大に適応できる能力・度合いのこと
もちろん、ユーザーが多い分、影響も責任も大きいです。「自分が解決しないと、この問題が終わらない」という責任や大変さはありますが、逆にそれが面白さにもつながっています。
入社して2年経った今でも、新しい業務に挑戦する機会がたくさんありますし、日々刺激を受けています。
ボトムアップからチームで新たなことに挑戦する
ー会社やチームの文化についてどう感じますか?
心理的安全性が非常に高いと感じています。自分の意見を言っても頭ごなしに否定されることはなく、有益な意見はしっかり取り入れられる雰囲気があります。
例えば、エンジニア内で性能の課題について話し合ったとき、「この構成なら解決できるかも」とメンバーが提案していました。その案では、今の言語ではなく社内で誰も使ったことのない新しい言語を使う必要がありましたが、実際にその提案を採用して、今は新しい言語で開発を始めています。
もちろんCTOの意見も取り入れていますが、トップダウンではなくボトムアップで進められているのがいいところです。意見が言いやすい柔軟な環境ですし、その意見が実際にプロジェクトとして動いているのも良い環境だと思います。
新たな言語を採用することで性能が向上するのではないか、という仮説のもとに作業を進めています。メンバーも新しい言語に挑戦する意欲があり、みんなで試行錯誤しながら開発に取り組めています。
ー働く環境についてはいかがですか?
働き方の自由度が高いと感じます。
ハイブリッドで働く場所を選択できるのが良いです。個人的にはフルリモートじゃないというところが意外と良くて。「選べること」が魅力だなと思います。自分が集中できる環境は必ずしも家ではなく、自分にとって新鮮さを感じながら集中できる場所なので、柔軟に選択できる面は嬉しいです。
※リモートワーク頻度や出社ルールは部署により異なります。(2025年1月現在)
入社して2年で自己成長を実感
ーレセプショニストで働く中で実現できた新たな挑戦やスキルアップできたことを教えてください。
かなりスキルアップできました。今では「一人でウェブサービスを作って」と言われてもできるくらい、プロダクト開発のスキルが身についたと感じています。
通常数年かけて身に着くスキルも、当社に入社してからは1年ほどで習得できます。
前職では、半年から1年以上かかる大きなプロジェクトに関わることが多く、設計経験も1回程度でした。でも、RECEPTIONISTでは、機能単位で設計から開発、テストまでのサイクルを短期間で何度も回せています。これにより、スピード感を持って開発を進める経験が積めています。
また、クラウドの勉強も個人的に進めていて、当社で利用しているAWSの資格であるSAP(Solution Architect Professional)を取得しました。受験費用は福利厚生の補助を利用させてもらいました。
さらに、海外メンバーが多い環境で英会話のスキルも向上しました。TOEICも受けましたが、スコアというよりもリスニング力が大幅に向上したと感じています。みんな日本語も話せるのでコミュニケーションに支障はありませんが、英語が飛び交う環境にいることで自然と英語力が伸びたと思います。
作った機能が役立っている実感がモチベーション。入社初の仕事が今も社内で活躍中
ー何か印象に残っているエピソードはありますか?
初めて大きな機能を作ったとき、ログでユーザーが実際にその機能を使っている様子が見えたんです。「自分が作ったものが役立っているんだ」と実感できて、モチベーションが上がりました。
また、ある時セールスの提案でユーザー企業へ訪問する機会がありました。そこで直接「本当に助かっています」というフィードバックをいただけて、とても嬉しかったです。
その後、セールスとエンジニアの間で「さらにこういうことが実現できればいいのでは」という話ができました。普段はセールス経由で要望を聞くことが多かったのですが、直接お客様の声を聞くことで、ニーズの解像度が上がり、良い議論ができたと思います。その中から、実際に開発を進めている機能もあります。
もう一つ印象的なのは、入社して最初の仕事です。
最初に任されたのは、アプリケーションの出力するログをすべて集めて、社内で確認できる環境を整えることでした。CSやQAメンバーがユーザーの問い合わせにすぐ対応できるように、また、エンジニアが不具合を調査しやすくすることが目的です。
2年経った今では、これが社内で当たり前のように活用されています。自分の最初の仕事が今も役立っていると感じると、やってよかったなと思います。
RECEPTIONISTに合うのは「好奇心」と「理論的な判断力・説明力」
ー今後、どんな人と一緒に働きたいですか?
さきほど言ったように明確に担当領域を分けていないので、好奇心旺盛で、広い分野に興味を持っている人と一緒に働きたいです。
学びを活かしながら、ユーザーのニーズを考えた実装ができる人ですね。そういった意識を持っている人と一緒に働きたいと思います。
あとは理論的な意思決定が重視されるので、自分の意思決定に対して、しっかりと理論を持って説明できたほうがいいですね。「今の課題の○%を改善できる見込みがあるので開発・変更する」というように、ロジカルに組み立てられる人がいいと思います。
ーRECEPTIONISTのおすすめポイントはどこですか?
働きやすい環境ですね。さきほど話した場所だけでなく、チーム内にも3児のパパやフルリモートで大阪に拠点がある、育休を取得しているなど、さまざまなライフステージのメンバーを受け入れている環境を感じます。
少人数で3つのプロダクトを支えているので一人の役割も大きくなりますが、一方で、エンジニアの成果物は共通のソースコードなので、そこからキャッチアップすることが可能です。
そのための時間をちゃんと計画して作ることで、サポートし合いながら柔軟な働き方を実現できていると思います。
目標は開発からの貢献を考えられるリーダーになること
ーでは最後に、今後の目標をお願いします!
2024年11月からリーダーという役割になったので、今まで以上に数字を見ていくのが今後の目標です。
事業指標などから会社の今の状況はどうなっているかを理解して、そこから開発として貢献できることを考えられるようになることです。
「今はこういう状況だから、こういう機能の開発を優先した方がいい」など、会社の視点からそういう判断ができるような人間になっていきたいと思います。
今までの優先事項の立て方以外に、目線を広げていくことができるようになりたいです。
ーこれからの王さんに期待しています。本日はありがとうございました!