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社会復帰のリハビリは痛いものだけど…

 長く居心地の良い場所にいると、自分の感覚がズレている事に気づけなくなる。

 最近、そんな風に思う出来事が2、3ありました。

 私自身も過去、パニック障害を発症して引きこもりの後、自分の感覚のズレに気づかないまま復帰して、周りの反感をかって再発して引きこもり、そしてまた社会復帰へのリハビリ、という事を繰り返してきました。

 現実社会は、理不尽や非常識に満ち溢れている。
 普通とか常識なんてない。
 だから逆に「普通は」とか「常識的に考えて」などと言う人は危険因子だ。
 普通や常識という言葉の刃物で、平気で人を傷つけてくる。

 何か自己表現を皆の前でしようと思った時、1人安全な場所で考えている事は、ほぼ妄想だと思うくらいでちょうどいい。

 私もそれで何度も痛い目をみた。
 自分がやりたい事を通そうとして、周りの人の思いや方向性を乱して反感を買った事がある。

 自分の思いを通したいと思った時は、その場の方向性や、皆の考えに、より敏感であるべきだと学んだ。

 違う意見や、気が合わない人、理不尽な言動という喧騒から離れて、自分の心を守る場所、自分を癒す時間は必要だけど、その安全な場所に長くいると、現実社会との感覚はズレてくる…という事は知っておいた方がいい。

 肉体の怪我や病気からの社会復帰のリハビリが大変なように、自分の心を安全な場所で守った後の社会復帰のリハビリも、必ず痛みを伴う。

 でも、痛みを乗り越えるたびに、経験値という財産が手に入る。
 そして、経験値の分だけ人に優しくなれる。

 社会復帰へのリハビリは痛いものだけど、価値のある事だと思う。

 めげずに、何度も転んで、何度も立ち上がっていくことが大事だな〜と、改めて思った、というお話しでした。
 
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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