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殻は努力じゃ破れないし、やりたい事をやるのは痛いのよ!

 以前にもnoteに書きましたが↓、絶賛【タイプロオーディション】にどハマり中です!

 【タイプロオーディション】とは…
 「timelesz」(旧名:Sexy Zone)の追加メンバーを決定するためのオーディション企画!

 そのオーディション風景が、Netflixで毎週金曜日に配信され、今は第10話までで4次審査の途中経過までが公開されている。

 売れるアーティスト、多くの人に応援される人間になるために必要なことが詰まっていて、そのために流す汗や涙が感動を呼び、アイドルに興味のなかった大人達の間にも関心が広まっている。

 それでも、プロとアマ、第一線で活躍できる人の違いは歴然で、その差は何かと言えば、自分の殻を破ることが出来るか否か!

 何時間も練習を重ねて、歌もダンスも上手くなっても、それだけでは多くの人を魅了することが出来ない。
 実力があっても売れる人と売れない人の差は、ほんの紙一重だけど、その薄い殻を破れるかどうかにかかっている。

 私もエンタメ業界にいた18〜27歳までの10年間、どれだけ言われ続けたことか…。
 でも、殻の破り方がわからない。
 そもそも殻って何だ?
 そう思っていた。
 そして結局のところ、破ることができず、夢敗れた。

 今公開されているタイプロの候補生達も、自分の殻を破れないことで、必死にもがき、その葛藤、苦悩、汗と涙、仲間達との支え合い…その諸々が感動を呼んでいる。

 timeleszのメンバー、菊池風磨が声を大にして言う。

 「殻を破れよ!そんなんじゃ終わっちまうぜ!
 売れたいんじゃないのかよ?オレは死ぬほど売れたいよ!」

 その激を受けて本気を出してパフォーマンスした結果、振り付け師のNOSUKEさんから、「はい、それが最低ラインだと覚えておいて下さい」と言われる。

 まだ足りない?
 何が足りない?
 候補生達は必死にもがく。

 殻の破り方なんて、誰もが初心者だし、教えてもらうもんじゃないし、努力で破れるもんじゃない。

 私がようやく自分の殻を破ることができたのは、夢を諦めた後、結婚して出産し、子育てをしている時だった。

 舞台女優だった私は、常に発声で怒られていた。
 「なんでそんな声しか出せないんだ? 本気を出してみろよ!」
 何度も何度も何度も言われ続けた。
 自分では本気のつもりだった。
 必死で頑張っているつもりだった。
 でもそれは、本当にただのつもりだった。

 まだ危険なこともわからない幼い娘が、走れるようになって、全く目が離せなくなった頃、急に車道に走り出そうとした瞬間、

 「くぉらぁーーーー!!」

 という、腹の底、いや地の底から鳴り響くような怒声が飛び出した。
 幼い娘は、その声に怯えてピタっと止まった。

 娘の無事にホッと胸を撫でおろした後、自分の声のデカさに自分で驚いた。
 ああ、演劇をやっていた頃の私は本気じゃなかったんだなぁ…と気がついた。
 必死になっていなかったのだ。

必死とは…

 【その事態の中で必ず死ぬと覚悟すること。
 また、(生死を顧みず)全力をそそぐこと。】と、辞書に書いてある。

 本当に死ぬかもしれない…とか、大切な人が死んでしまうかもしれない…という、それくらいの切羽詰まった状況でないと、自分でも見たことのない自分が、殻を突き抜けて出てくる事はないのだ。

 死ぬほど売れたい人が、ようやく人を魅了できる力を出せる世界なんだということが可視化され、今まで以上にアイドルやアーティストに対する考え方が大きく変わった。

 そしてこのオーディションでは、未だに社名が覚えられない『STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)』所属の俳優部の3人が途中参加した。
 ジャニーズJr.出身で、同期がどんどんデビューして売れていくのを目の当たりにしていた青年達。
 俳優として活躍はしているけど、俳優になりたくて事務所に入ったわけじゃなく、「ステージに立ちたい」「アイドルとして輝きたい」その思いが捨てきれずの再チャレンジ。

 正直なところ、他の候補生よりも出来上がっている。
 どれだけJr.時代に修行を積んだのかが、ありありと見える
 こんなに出来てもデビュー出来ない。
 そんな過酷な世界なんだ。

 そして、その歴然とした実力の差に、「人前で泣く人間が弱く見えて嫌いだった」と言っていた一般候補生の青年が、人前で何度も悔し涙を流す。

 「やりたい事がある人が羨ましい」と、やりたい事を見つけられない人は言う。
 確かにそうだと思う。
 でも、趣味ならいいけど、それを仕事にしようとするなら、やりたい事をやり続けるのは、とてつもなく難しいのだ。
 そして、どうしてもやりたい事が実らなかった時、その痛みは相当なものなのだ。
 それは、自分を見失なうくらいの痛みだ。

 だから私は、芝居をやめた時、その痛みに耐えきれずに海外に逃避行した。
 そして傷が癒えて、ただの観客としてエンタメを見るようになった時、「ああ、観客とか視聴者って、こんなに楽なんだ〜」と思った。

 そんな楽な立場で見る、茨の道でもがく青年達の姿に心が震える。
 もう何回も何回も何回も見直しいる。
 来週には、あんなに頑張っている18人の中から、6人が去っていく(泣)
 最後のチャレンジと言っている青年達が、頑張った分だけの痛みを味わうことになる。

 それでも、そんな彼らから、本当にたくさんの感動をもらえた。
 最初は何人かの推しがいたけど、今では全員が愛おしい。
 2024年最高のエンタメであり、改めて第一線で活躍出来たアーティスト達の偉大さを感じた。

 残念なことに、リアル世界でハマっている友人がおらず、YouTubeや Instagramでコメントしたりしているけど、それだけじゃ足りない程の熱量があるので、長々とnoteに書いてしまいました。

 万が一、興味もないのに、最後まで読んでくださった方がいらっしゃったら、心から感謝申し上げます。

 Instagramにちょっとコメントしただけでも↓366もいいね♡がついている。
 ビックリ‼️










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