人生最後に産み落としたい
約1年前、2023年1月31日にnoteを始めた頃は、名前も顔も伏せて、ヌメヌメとした自分の心の沼に溜まったものを、読んでくださる方に顔をしかめられない程度に吐き出していこうと思っていた。
同級生たちの何人かは、すでに定年をむかえているお年頃で、私もコロナ禍に長年住んでいた横浜から、生まれ故郷の逗子に帰ってきてゆったりまったり隠居生活を…と思っていた。
なのに…自分の母親世代に比べて、全体的に人々が若くなっていて、自分自身を見ても、サザエさんの母のフネさんよりも年上とはどうしても思えない。
若く見える自慢がしたいわけじゃなく、隠居するにはまだまだ体力気力がプスプスと燃えていることに気づいて、自分の中でまたふつふつといろんな欲が沸いてきた。
2000年に書籍を出版したり、YouTubeチャンネルを開設したり、オリジナル曲のベストアルバムを販売したり、熟女が集まった写真集なども出したり、自己満足だけど、やりたい事は全てやり尽くしたと思っていた。
でも、なんか違う。
11ヶ月にわたり細々とnoteの更新を続ける内に、そんな風に思うようになった。
やり残している。そう思った。
私が2000年に出版した本は(今はKindleだけで販売中)、第二次世界大戦後に支え合って生きたパンパンと呼ばれた女性と戦災孤児の話。
長い歴史で不毛だとわかっているのに、今もなお戦争で罪なき人々が亡くなったり傷ついたりしている。
たとえ戦争が終わっても、家や家族を亡くして傷ついた人々の人生は続いていく。
それは平和の中でも平和な道のりじゃない。
そんな辛い苦労がこれ以上起こらないよう、先人の記憶を受け継いで後世に伝えていくのが、時間に余裕が出来た人間の役目だなと、60歳を過ぎてまだ体力気力が残っている私は思ったのだ。
そんな時、noteで『少年マガジン原作大賞募集』という記事を見て、これだ!と思った。(公募は終了してました)
私が後世に伝えたいと思って執筆した本を、娘は読んでいない。
本はあまり読まないが、漫画はたくさん読んでいる。
娘と同年齢のYouTuberのヒカルくんも自身の初書籍の中で「大事な事はみんな漫画から教わった」と書いている。
そうか!漫画の方が本当に読んでほしい世代に伝わるかもしれない!と思った。
なので、今Kindleで出版されているものではなく、もっと読み物として広く親しまれるようなものを書いて、それを漫画化するのが目標となった。
自費出版でいい。でも、広く知られるための方法は考えていきたい。
まずは、読み物として、エンタメとして、多くの人が興味をもてて、感動できる作品となるよう、コツコツと原作を書いていこうと決めた。
ほんの小さな愛♡でも、後世に種と遺していきたい。
こんな私ですが、2024年もどうぞよろしくお願いします。
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