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”サラリーマン”の再起動は可能か(4)

今日はおっさん的メンタリティーの話

この投稿では50-60代シニア層の活性化をテーマにしているが、当然のことながら対象には男性、女性は入る。この世代だと男性はサラリーマン、女性はOLと呼ばれていた。
おっさんにはおっさんの悩みがあるが、この世代の女性には固有の悩みはあるだろう。それは女性管理職増加の波に乗れなかった人の場合だ。
かつて”OL”は結婚したら寿退社、出産したら退社が一般的であったし仕事内容もサポート的なものとか管理部門の一部が多かった。ただある時期からこの流れが大きく変わり、各企業は女性管理職を増やすことになる。女性管理職比率はIRにおける開示項目となっている。

しかしこの波に乗れなかったOLたちは役職がつかぬまま歳を重ねて在籍している。あるいは専業主婦になりパートをしている。実力は十分にあったはずなのにたまたま時代の流れと合わなかっただけなのだ。この層が輝ける場所を考えることも大事である。

社会制度の面から見ると、配偶者控除という枠も問題だ。このモデルは夫が会社員、妻はパートで103万までの所得というものだろう。例外的に逆パターンもあるだろうが、あくまで例外。
ちなみにアメリカでは配偶者控除という考えはない。子供に対する控除はある。アメリカでは夫婦は対等に所得を得て税務申告をする。

これも制度が日本的慣行を作ったのか、日本的慣行が元々あってそれに制度を合わせに行ったのかわからないが制度と慣行の共依存関係だと考えられる。今の20代、30代の女性は結婚しても共働きが普通でありこの点は大きく社会が変わった事例だろう。

3rdプレースの観点でいうと個人的な感覚であるがおっさんよりも女性の方がアクティブであると思う。資格のスクールや勉強会、自己啓発、メンタル、フィジカルのケア、リベラルアーツへの興味関心は女性の方が目立つ。時代の流れでたまたま管理職になれず不遇だったかもしれないが輝けるための基盤のようなものは持っている。
しかしおっさんは何をしているのだろうか。会社以外の居場所はあるのだろうか、というよりそもそも求めているのだろうか。
おっさんの問題は、まずそこからだと思う

少しおっさんを擁護すると、大黒柱として生活費、住宅ローン、子供の教育費などを支えてきた。そうなると簡単に転職や、ましてや独立などは考えられない。妻の立場の方がアクティブに独立とか社外活動は行いやすい面はあっただろう。

おっさんは潜在的には色々持っているはずだ、営業一筋30年の人だったら相手の話を聞く、こちらの要望を伝えるなどコミュニケーションのプロでありそれは素晴らしいスキルだ。人生100年時代、会社の看板を取っ払った後も数十年は続く。この辺で一発考えてみるのもいいと思う。

続く



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