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心を癒す、お水かけのお話。

盆栽に限らず、植物を育てている方なら、毎日お水かけに勤しんでおられると思います。

特にこれからの夏の季節には、朝一と夕方の一日2回、お水をかけてあげることが大切です。

盆栽初心者の方は、このお水かけが上手くいかず、枯らしてしまわれる場合が多いように思います。

私自身も盆栽を始めたばかりのころ、時間にゆとりのない生活をしていたというのもあり、何度も水を切らし、枯れる一歩手前までいっていました。

でも、お水かけをしている瞬間って、すごく心が洗われるような、不思議で心地よい感覚になれるんですよね。

お水を欲している樹に、自分の手でお水を与えてあげる。
そうすることで、土が潤って、根から葉っぱにお水が行き渡って、樹全体がいきいきと元気になる。

「あぁ、自分の手で育てているんだな」という、良い気分に浸ることができます。
もちろん、樹自体の生命力があってこその成長なのですが、まるで自分の子供のような、良い意味での責任感というか、使命感というか、そういう気持ちが生まれてきます。

ただの義務感でお水をかけていても楽しくないけれど、
自分がお水をかけてあげることで、
この樹が明日も明後日も、1年後も5年後も、生きられる。

そう思うと、毎日のお水かけの時間がとても有意義になるし、
自分自身を癒してくれる良い時間になるのではないかと思います。

マインドフルネスとも通じますね。

ぜひ、目の前にある樹を生きとし生けるものとして捉えて、
「今日も元気そうだね」「どれくらいお水が欲しいかな」なんて
対話をしながら、お水かけをしてあげてくださいね。

今日はここまで。

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