移住と試住
試住と言う取り組みを初めて知りました。移住を本格的に推進する上では非常に参考になる取り組みだし、連携もあり得ると思ってます。
既に『Shijuly』というサービスサイトも立ち上がっています。
こういう取り組みの全てが大事で応援したいです。世の中の大きな大きな流れ(考え方・習慣・風習・常識観)を変えようと思ったら、周辺は全てwelcomeで応援・歓迎すべき、が私のやり方。早い遅い・上下・優劣とか全く無意味だと思ってます。
長野県佐久市がこんなに積極的に移住に取り組んでいることすら知りませんでした。私の事業構想では、福岡市移住プロジェクトはあくまでも最初のスタートに最適だと確信してるから福岡市なのです。つまり、ペルソナも超々限定して、東京圏から福岡市への移住に限定してモデルケースとしてスタートします。それぐらいに福岡市は魅力的で、且つ今後の成長ポテンシャルも絶大だと思っているので。(ただし、現時点で福岡市から委託されているわけではなく、弊社が勝手にやると言うだけの話、というのが大きな違いですね^^)
すっかり刺激を受けて、サービス名はイジュリーにしようかと思ってしまいました(ちょっとイメージと違うのでしないですけど…)。
全地方都市共通の悩み
佐久市に限らず、多くの自治体が移住推進の方向で様々な取り組みを行なっています。私のTwitterでだいたい毎日、何かしらの移住に関する投稿(情報共有)をしているので、お暇な方は見てください。日本全国、これから人口減が始まります。20年前から分かっていたことですが、明確な打ち手がないまま、時だけが進んで、結果的には人口は減り続けます。日本全体で見ると、労働人口が減ることで多くの産業が大転換を図る必要が出てきます。ただ、これは既に改善策が打たれ始めています。いわゆるDXと言われる、産業のデジタル化、事業のデジタル化、それに伴う組織変革です。外国人労働者も増加するでしょうし、人生100年時代の60歳以降の働き方も変わってくるでしょう。なので、この点は既にぼんやりと方向性は見えてきています。
一方で、地方都市は人口減の速度も影響度も都市部とは違います。なぜなら高齢者の占める割合が大きいからです。しかも相変わらず、若い世代が都市部へ流出する、と言う傾向は続いています。昭和から何も変わらず、地元に産業が生まれるメカニズムが失われたまま、労働力はドンドン東京圏に集まり続けています。これが諸悪の根源だと私は思ってます。人口減による税収の減少は地方自治体にとっては大きすぎる問題です。そこで始まったのが移住を推進する動きです。これは全国全ての地方自治体が抱える悩みなんです。
お悩み解消の方向性
そんな悩みを解消する策として、最近は移住、つまり、県外・地域外から移り住んでくれる人を集めようという動きが、全国各地で盛んになってきています。その動き・方向性自体は間違ってなくて大賛成です。
が、そのやり方がいくつか点で少し微妙だ、正直言うとダメだな~と感じています。まず、大前提として、移住は多くの方にとってチャレンジなわけです。「今のままでいいやん」が主流である日本人にとって、変化することってチャレンジです。自らの意思で住まいを変えること、そのチャレンジを全力で応援する、しかも単発的なことではなく、仕組みとして応援しないとなかなか大変です、というのがポイントです。単発的というのはお金を出すことです。確かに移住、つまり引越しには一時的にお金が掛かりますので、補助金などで費用負担するというのはありがたい話で、それにこしたことはないでしょう(私が移住した5年前にはまだ東京から福岡市では1円も出なかった…)。ですが、移住経験者じゃないと分からないのかもしれないけど、旅行じゃなくて移住なので、大事なのはそれよりも継続的に住み続ける上での支援です。ようやく増えてきたリモートワーク、これが十分に可能な環境を自治体側でできることとして整備してあげることが非常に効きます。具体的には、コワーキングスペースの整備と、転職なき移住を自治体同士で勧めることです。転職なき移住がめちゃくちゃ重要です。
転職なき移住
なぜなら、東京と比べて地方には(現時点では)仕事が無いんです。皆さん、東京の多くの方は仕事をするために東京に上京してきています。私は東京生まれで東京育ちでしたが、肌感覚で8割以上の方が地方から上京してきた方です。理由は仕事です。
でも、地方の企業がいきなり東京並みに賃金を上げる、つまり、業績を上げることってほとんど無理なわけですから、まずは転職なき移住、つまりはリモートワークで東京の会社で働き、住まいを地方に移す、それを自治体側が積極的に支援することを大々的にアピールすることが必要だと思います。東京の会社が今以上にリモートワークを進めざるを得ないとなるぐらいに。
弊社は超極端なので、設立当初からリモートワークのみです。オフィスはありません。必要ないからです。
転職なき移住は地方都市に意外なメリットをもたらします。それは、東京の会社で仕事をしている人は、実際に地方企業で働く人とは大きく違っています。これは私自身が実際に感じたことで、同じ感想を持った方が非常に多いのですが、ビジネスに対する感覚というか感度というかアンテナの張り方と言うか全く違うのです。東京は(実際にいると気付かないのですが)地方都市と比べてビジネスにおいては3~5年は進んでいます。インターネットで日本全国で同じ情報が同時に行き渡る現在でさえも3年は差があると思います。これが、リモートワークで東京の会社の仕事を継続しながら、地方で新たなコミュニケーションが生まれることで、自然と伝播していきます。私自身も福岡ではちょっとは名の知れた某企業に転職した際、全社員で唯一・初めての九州以外の人でした。何と言うか、ビジネスをする上での感覚が全く違っていました。いわゆる「遅れてる」という状況です。そんな状況でも、仲良くなり、いろいろと仕事以外でも交流機会が増えると、自然と「あ、こういう考え方をするんだ」って周りにも伝わり、少しずつ意識が上がっていくのを3年間いた会社で感じていました。そんなことが東京から移住者を受け入れることでジワジワと起こります。これは地方都市にとって非常に大きいはずです。これが第一段で、第二段、第三段と移住が増えるにつれて影響が出てくるのですが、それはまた別の機会に続きを書きます。
プロモーションプラン
弊社ではこの移住推進を事業として実施する予定です。本来は自治体が行なうべきなんでしょうが、全国的にも素晴らしい自治体であると確信している福岡市でさえ、どうしても民間とはスピード感に差があります(このスピード感という感覚も東京と地方で大きく違うポイント)。なので、自治体へのコンサルではなく、まずは民間で立ち上げることを弊社では選択するつもりです。事業である以上は収益を上げていく必要がありますし、自治体に変わってプロモーションも行なっていく必要があります。そこにはVRを大きく活用していくプランを既に用意しています。これは中田敦彦さんのYOUTUBE大学でも取り上げられていた、2040年の未来予測と言う本に書かれている通り、2025年にはVRが当たり前に使われるようになることが分かっているからです。私が複業としてJOINしている会社で提供するサービスなので、詳しくはまだ書けませんが、あっという間に世の中が大きく変わる流れにしっかりと乗っかっていく、とだけお伝えしておきます。
そして、サービスを立ち上げるにあたって、ペルソナはガチガチに絞り込んでスタートします。とにかくPMFが達成されなければビジネスとしては成立しないことを意味するので、最短最速でPMFを達成するために一点突破です。移住先は福岡市。移住を勧めるターゲットは東京に住む独身男性です(ヒントはコレです)。そこに「転職なき移住」を組み合わせて、継続的な支援を行なうコミュニティをベースにした移住推進を始めます。詳しくは別の機会に書きますが、東京の独身男性が福岡市に移住することで、なぜか様々な方面にメリットしか生まれない、最強のビジネスモデルになることを確信しています。
ビジョンとステップ
最初のペルソナは「東京の独身男性」に絞ってスタートしますが、もちろん、ターゲットの拡大と移住先の拡大を順次、進めていきます。
都市としては、仙台、金沢、広島、岡山、甲府、札幌、松山、新潟、熊本、地方の中でも都市部から始めていくのが大事です。今、地方移住=田舎暮らし、というイメージが先行していますが、私はこれは反対の考え方で、東京から地方都市、その派生として郊外だろうと考えています。地方都市が過疎化してしまっては、郊外はより一層の過疎化が進んでしまいます。ゆっくりはしていられませんが、まずは福岡市を筆頭に地方都市をしっかりと底上げしていきたいと考えます。
同様にターゲットも当然広げます。独身男性の次は、東京近郊に住む子育て世代です。その次が独身女性。その理由は簡単には説明し切れないので立ち上がったあとにゆっくりご説明したいと思います。
そもそも、今の時代のビジネスは3ヶ月後にはガラッと環境が変わって方針も大きく変更することが多分に起こりうる状況です。ゴールは東京の一極集中を回避して、全国の地方都市が活気付くことですが、その間に踏むステップはドンドン変わる可能性があるので、ここではザックリとだけ書かせていただきました。
直近の動き方
実際には、今は事業をスタートさせる上での資金集めや準備をようやく始めたところです。私自身は資金力があるタイプではないので、「これだ!」と決まったところで全力でお金も時間も投資するのはせず、揺るがない覚悟だけは維持しつつ、資金確保とタイミングを見計らっています。ちんたらやっていても楽しくないので、やるなら一気に。ブリッツスケーリングとまでは行かなくても、失敗を恐れない(←これが一番大事)スピード感は自信があります。タイミングなんて見計らってたら成功は逃すよ、と言う声があることも十分に理解をしていますが、会社経営も4社目になり、自分の得意不得意を含めて、何も考えていないようで進み方も考え抜いた上で今に至っています。設立して2年はほとんど個人事業と変わらない状態でお小遣い程度の仕事しかやらなかったのですが、いよいよタイミングが近づいていることを感じて、今回のNoteにまとめました。備忘録みたいなものです。