「Rebirth(仮)」(19)
兄の回顧ブログの続き
2015年10月入院治療開始
治療前に例のごとく、今後の治療方針が伝えられた。
予定としてはまずは、抗がん剤で再寛解を目指す。その後、効果の有無に関わらず、2コース終えたら、移植を行う予定です。と、
移植ソースはまず姉妹のHLAの型(骨髄の血液型みたいなやつ)を調べてそこから決定するとの事でした。
現時点での長期生存率は2-3割です。
との事だった。
今はネットにあらゆる情報が溢れていて、生存率の事ももともと分かっていたので、そこで言われた事に対して特別ショックはなかった。
2015年10-12月 やはり寛解ならず
こうして移植に向けた治療が始まった。
入院してすぐに、姉妹のHLA型の結果が出て、姉とフルマッチしていることがわかった。
先生の意見は血縁でフルマッチ移植が出来るなら、お姉さんからの移植を勧めます。との事だった。
フルマッチ移植は一般的にgvhdが出にくく、すなわち、抗腫瘍効果も弱いので、そこを気にしてセカンドオピニオンも行ったが、血縁フルマッチがいるなら、まずはお姉さんからの移植でいいと思います。と同意見だった。
こうして最初の移植は姉からの末梢血幹細胞移植に決まった。
同時に抗がん剤治療も行われたが、やはりうまくいかなかった。二回のコースで悪性細胞は全く減らなかった。
下の写真は、初めての移植を控えた一時退院中の2016年のお正月に、兄が友人宅で書いた書初めです。仮題の「Rebirth」はここから付けました。「復活、再生、生まれ変わり」等を意味する、当時の兄の想いが込められた言葉だと思います。
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