ワンルームマンション投資。1,010人の理想と現実を読み解きます。
不動産投資って実際どうなの?おいしい話ばかりじゃないよね?そんな声も聞き慣れている我々ですが、実態としてはどうでしょうか。今回は、新築のワンルームマンションを経験された1,010人のアンケートを読み解いて、失敗談も含む実際の声を探っていきましょう。
概要
回答の概要を先にお伝えします。
「投資用ワンルームマンション(単身用)を購入したきっかけ」について、3割の人が「自ら興味があり、問い合わせた。」と回答しました。資産形成のひとつの方法として、手軽に始めやすいワンルームマンションを扱う投資が注目されていることが伺えます。
その一方、予め「投資のリスクを完璧に理解していた」と回答した人は約2割。ある程度の知識を身に着けて挑んだものの、その全容を理解していた方は少ないようです。取り組みながら学んでいこうとされた方が多いのでしょう。
そして、「購入前の想定とのギャップを感じた」と6割以上の人が回答しており、「損失が出ている」という方は3割強いたとのこと。必ずしも成功するばかりではないのが投資ですから、いかにその損失を最小限に抑え、利益を得るまでに到れるか、ということが肝心ですね。
では何が原因で損失に繋がってしまったのか。このアンケートから読み解いていきましょう。
まず、各設問のアンケート結果です。
①投資用ワンルームマンションを購入したきっかけ(複数回答可)
「自ら興味があり問い合わせた」:30.8%
「職場に訪問や営業電話(不動産会社からの営業)」:26.0%
「友人・知人の紹介」:22.1%
「自宅に訪問や電話(不動産会社からの営業)」:20.9%
②購入時に受けた営業トークで当てはまるもの(複数回答可)
「少額の資金で始められる」:48.8%
「長期的に安定した不労所得が得られる」:47.0%
「節税効果が期待できる」:43.6%
「ワンルームの賃貸需要が高い」:38.9%
「生命保険の代わりになる」:37.6%
③購入後の将来的な費用についての説明とリスクの理解
「かなり詳しく説明を受けた」:25.1%
④ワンルームマンション投資のリスクについての理解
「完璧に理解していた」:21.7%
⑤実際に不動産運用を始めてみてのギャップの感じ方
「かなり感じた」:26.3%
「少し感じた」:38.5%
そして、ギャップについてのコメントは、以下のようなものが集まっています。
所有者として自分が対応しなければならないことがたくさんあった。災害等の被害で損失が大きかった。(20代/男性/経営者・役員)
家賃収入が得られるイメージだったが、実際はローン返済と相殺されて利益が少ない。利益が出るのは完済後の話。(30代/女性/会社員(正社員))
家賃収入から銀行からのローンの支払いや管理会社への支払い等、差し引くとほとんど収入がない。(40代/男性/公務員)
税負担や管理費の増額といった費用面の説明が不十分だったと気づいた。デメリットを隠して新築を押し付けられた。(50代/男性/会社員(正社員))
⑥ワンルームマンション投資の利益と損失
「かなり利益が出せている」:14.0%
「少し利益が出せている」:52.2%
「少し損失が出ている」「かなり損失が出ている」:33.8%
⑦損失の原因
「空室状態で収入がない(なかった時期がある)」:39.3%
「修繕費やリフォーム費で支出が多かった」:37.2%
「家賃が下落してしまった」:34.0%
「管理費・修繕積立金が値上がりした」:31.7%
⑧所有するワンルームマンションの売却について
「売却の予定はない」:37.5%
「売却を検討しているが決めてはいない(査定に出していない)」:29.8%
「査定に出したが条件を満たさず売却できていない」:14.0%
補足
調査を実施した同社では、調査結果に対し、「ワンルームマンション投資はリスクを理解した上で購入したとしても、想定とのギャップによって利益を出せていないことから、すでに売却したり、売却の検討をしている方もいらっしゃいます」と説明。「ワンルームマンション投資に不安があったり、売却について悩んでいる方は、不動産投資に詳しい専門家の方に相談し、適切な対策をしていくことが大切です」と述べています。
最後に、弊社の考察です。
まず、電話営業から不動産投資を始めるきっかけとなるケースでは、そもそも、販売先の営業担当者とどの程度の信頼関係が築けていたのでしょうか。
「不動産投資は手元資金が必要なくて取り組みやすいから始めやすい」「将来の資産形成のため」など、さまざまな理由はあるにしても、大切なのは理由までのプロセス。目的を果たす、メリットを得るための戦略が練られていることが重要であると、私たちReBIRTHは考えております。
そこで重要になるのが、投資をされる方との信頼関係です。「専門家の方に相談し、適切な対策をしていくことが大切」ともありましたが、専門家は言い換えると戦略家でもあります。不動産を活用する運用と戦略への思考力は、どのような考えに基づくのか。このあたりのしっかりとした話し合いが必要ですね。その上で、ともにチームとなり、信頼関係の上で、サポートを受けることができるか、が大切です。
(悩まれたときはぜひ弊社にご相談くださいね…!)
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。いかがでしたでしょうか。
私たちReBIRTH株式会社では、皆様の資産形成についてのコンサルタントをさせていただいており、皆さまに見合った不動産投資をご提案いたします。将来への不安や資産形成に関するあらゆるご相談にも応じます。お手伝いできることがありましたら、ぜひお気軽にご相談くださいませ。