カルチャーとは
前回スタイリングにおける「外し」をするためには、一種のイデア=カルチャーの理解が必要だと書きました。
言い換えると「ファッションにおけるイデアは〇〇カルチャーと名称があるもの」であるとも言えます。
文化の定義は「人間が自然に手を加えて形成してきた物と心の両面の成果」、「西洋では、人間の精神的生活に関わるものを文化と呼ぶ」(広辞苑より)とされています。
これは意味が広すぎるので、今回はファッションにおいてだけ言及したいとおもいます。
ではファッションにおけるカルチャーとはなんでしょう?
大きく分けてファッションカルチャーには2種類あると考えます。
1.「貴族・特権階級からはじまった文化」
2.「一般人から自然発生した文化」
2の方が話のメインになりますので、1はざっくりした説明にします。
貴族・王族文化は今の日本ではあまり馴染みがないですが、歴史の授業で習ったかつて日本も天皇をトップにした一種の王政がひかれていましたよね?
世界ではまだ王政がひかれている国もあり、事実として過去世界では人に身分の差が設けられていました。
この文化を象徴するアイテムとしては、アクセサリーがわかりやすい例かと思います。
これらの多くは身分や家柄を表現していることが多く、江戸時代で言うと印籠(水戸黄門のこの紋所が目に入らぬか!のやつ)や王冠などこの分類になると思います。
また、時代が進み特権階級(王族ではなく一般人のめっちゃ金持ち)のカルチャーもこちらに分類しておきます。これは追々また喋ります。
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続いて、メインどころに2を説明していきます。
こちらがファッションでは主にカルチャーとして扱われることが多く感じます。
ただはこの2は大きく分けて2種類あると考えます。
①主に職業用として使われていた服
②カウンターカルチャー
この2つの大きな違いは「自身の意思表示のために着ているか否か」にあると考えます。
①は自分の意思表示としてではなく、「衣食住の衣」として使用されていた服です。
例えば、ワークのアイテム。
今誰もが履いているデニムはもともと炭鉱夫の作業着でしたし、ブーツは今で言うところの安全靴の用途で使われることが多いです。
② は社会や政治など何かに対しての反発する意味合いの服・自分の意思表示としての服です。
パンク、モッズ、ヒッピーなどが分かりやすい例です。
ヒッピーは1960年代に当時の政治や制度、価値観に反抗した脱社会的な行動をとった若者たちの総称です。(詳しくはネットで調べて下さい。)
日本でいうとヤンキーファッションもこちらに該当するかと思います。
今みなさんがしている「おしゃれ」は決められた服ではなく、ある種「意思表示」のために着ている(モテたいから可愛い服を着るのもある意味で意思表示ですね)はずです。
そういった意味でも、現代ファッションにおいてはこのカウンターカルチャーが大きな影響力を持つのだとも思います。
長々と書きましたが、簡単に要約すると
1.貴族文化
2.一般人から自然発生した文化
①主に作業着
②カウンターカルチャー
これらのカルチャーが現代ファッションの礎になっているのかなと思います。
次回はかなり主観の入ったカルチャー考察をしていきたいと思います。
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