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2度目の悲しい出産〜火葬と最後に〜
人によっては不快に感じるかも知れません。
辛いご経験のある方は思い出して悲しくなったり、マタニティや出産直後の方は不安になってしまうかもしれない表現がありますのでご注意願います。
同じ経験をして悩まれている方が不安で検索した時のために、詳細を残しています。
少しでも役に立ちますように。
2月13日
退院後、帰りに花を買って帰宅。
子供達にどう説明するかの相談をしながら。
1歳9ヶ月の息子はともかく、5歳の娘には話していたし何なら名前まで認識していた。
旦那は正直に話してショックを受けないか心配していたが、ちゃんと話そうと決めた。
ただ、赤ちゃんとは対面させるのだけはやめておこうと思った。
入院中、何も説明していなかったのに
「お母ちゃんいつ帰ってくるのー?なんだか嫌な予感がするんだけどーーー」
なんて言っていたらしい。子供ってすごい
その後二日間は家で日常と変わりなく過ごす。
病院はとても静かで1人の時間が長く色々考えてしまっていたけど、家に帰るとそれどころではない。
「ちょっとうるさいな静かにしてくれる?」と1日何回言っているだろうか。いらん事ばかりするし、イライラするし、ため息つく事も多い。
それでもこの子達がいる事が支えになったし、笑いもでる。
1人目の死産の時はただただ辛かった。
立ち直れる気がしなかったし、普通に産まれてる家庭が羨ましくて妬ましくて嫉妬心が酷かった。この世の全てを恨んだ。
しかし、今回はその負の感情は全くない。
“2人も健康な子供がいる”
それだけでこんなに違うのかと改めて痛感していた。
2月15日 火葬当日
子供達は幼稚園と保育園へ
夫婦2人で見送る事に決めた。
コロナ対策で火葬場では最後のお別れができないのでまた自宅でしてきて下さいと。
車で火葬場まで向かったので道中ずっと顔をみて手をツンツンしながら向かった。
旦那は運転で最後のお別れの時間が少なくてすまない。
到着後、火葬までは一瞬だった。
書類の提出、案内、棺を台に乗せ
一緒に送りたいものを棺の随分下へおく。
そのままいってらっしゃい。
到着してからものの10分ぐらいの話
ここで、葬儀場などに頼んでいたらお経とか色々あって別れを惜しむ時間がもう少し長かったのかもしれない。
でも、これでよかったと思う。
その後、2時間はそのまま火葬場で過ごした。
色々とゆっくり話す事ができたと思う。
楽しい事の共有だけでなく、辛い時にしっかり話して辛さも分け合って夫婦としてしっかり繋がっていくのだと思う。
我が家がなんやかんや仲良くやっていけているのは、この経験を乗り越えてきたからだと思っている。
火葬後、小さな骨が沢山残ってくれていた。
一つ一つ残さないように骨壺に収める。
・・・すべてが終わってしまった。
大きくなってきていたお腹はぺたんこになり、
代わりに手元に残った小さな骨壷
また、そのうちお姉ちゃんの眠るお墓へ一緒に入れてあげに行きたいと思う。
*
私は4度の出産、3度の流産、そして2人の健康な子供がいる。
妊娠している回数に対して、健康な子供の頭数がおかしい。なぜ仏壇に骨壷二つも並んでるんだろうか、、
私らが死んでもまたあっちでは子沢山やな。
死んだ時の楽しみはあるのかな、、、
と、旦那と話す。
✳︎
私が旦那と結婚したキッカケは付き合って半年ぐらいで妊娠が判明したからだ。
あれよあれよと入籍、式を済ませ、これから出産を迎えるんだとワクワクしていた矢先にお腹の子の18トリソミーという染色体異常が判明した。
その時、私は26歳、旦那25歳。
年齢など関係ないのだ。
1月14日 36週の時に死産。
あとから判明が、この日はちょうど一年前に初めて旦那と出会った日だった。
この子は私達を結ぶ為に宿ってくれたのだと、そう思い込む事で美談にできたし、気持ちに整理をつけるようにした。
これは意味がある死だったのだと。
✳︎
今回はどんな意味があったんだろう。
考えても考えても思いつかない。
でも、この数ヶ月間は確かに私のお腹の中で存在をしていたし沢山の人にも3人目がいた事を知ってもらえている。
もう、それだけで良いような気もしている。
これも運命と受け止めて
改めて“当たり前に生まれてくる命はないのだ”と再認識できたと思う。
子供を抱けている事、
それだけで充分に奇跡。
これで一区切りがついたので
夫婦共々たくさん話して涙して少しずつ受け止めていこうと思う。
騒がしい愛しい2人の我が子にどんな時でも笑顔にしてもらえる事に感謝しながら。
そのうち、仕事復帰したいと思えている事が過去と違って幸せだなと思う。まぁ、ただ焦らずのんびり過ごそう。
気の向くままに。
*
**
さいごに。
これを読んでくれているみなさまへ
ここまでお付き合い頂きありがとうございます。また、励ましや寄り添いのメッセージ本当に感謝しかありません。
私が、過去とは違い心が全く荒まずにただただ悲しみだけを感じれているのは暖かい言葉が沢山あったからとも思います。
流産も死産も決して他人事ではないし、少なくはない確率で起こり得ることです。
これから、もしあなたの大切な方が私と同じような経験に直面する場面に出会った時。
是非、メッセージを送ってあげてください。
近ければ近いほど、どういう風に声をかけてあげたらいいか分からないと考えてしまう事でしょう。
大切な方はあなたの事をよく知る人だからこそ、どんな言葉でも自分の為に考えて寄り添ってくれた言葉なのだと理解してくれると思います。
返事はすぐにできなくても、支えになります。
死産を経験した人も健康な赤ちゃんと全く同じように出産をします。落ち着いた時にどんな出産だったか聞いてあげてほしいなとも思います。
私自身、1人目の時はあまり話すことはありませんでした。触れてはいけない事、、、と腫れ物をさわるように気を使われるのも苦しいし、気を使わせて言葉につまらせる事も辛かったので少し前まではずっと心に潜めてきました。
1人の大事な赤ちゃんを産んだ同じママとして接してあげて、我が子の事を話す機会があって涙する事で少しずつ、気持ちの整理ができていくのかなと。
皆さんが
今日もまた幸せで愛の溢れる日々を過ごせますように。