2度目の悲しい出産~分娩~
人によっては不快に感じるかも知れません。
辛いご経験のある方は思い出して悲しくなったり、マタニティや出産直後の方は不安になってしまうかもしれない表現がありますのでご注意願います。
同じ経験をして悩まれている方が不安で検索した時のために、詳細を残しています。
少しでも役に立ちますように。
2月12日
とうとう分娩当日
赤ちゃんは自分で出てくることが出来ない為
陣痛促進剤で誘発する。
妊娠後期の場合は点滴だったが、今回は3時間毎の膣錠だった。
朝6時にスタートし、MAX5錠までで生まれなければ翌日に持ち越しと説明を受けた。
今回で4回目の出産になる。
5錠まではかからないだろうし、先生からも2錠ぐらいかなと言われていた。
陣痛の恐怖はあったが、落ち着いて産もうと決めていた。少しでも綺麗な状態で出してあげたかったから。
*
6:00 1錠目 軽い痛み
9:00 2錠目
9:20 まだまだ余裕の痛みだが、分娩室へ移動
9:50 何となく便意を感じる痛み
10:10 股関節がだるく外したくなる感覚
10:30 股と肛門に痛み。規則的な痛み
11:00 左に寄ってきて股が痛い
→この辺までは旦那とLINEもしていたし、全然耐えられるぐらいだった。
11:15 LINEの回数は減りひたすら深呼吸
11:25 本格的に痛くなってきた 5cm空く
11:30 ここから激痛スタート、LINEできず
11:51 産まれる
産声はなく静かな誕生
誰かがおめでとうと言ってくれた。嬉しい
「抱っこしますか?」
と、聞いてくれてすぐに抱っこさせてもらった。綺麗に出てきてくれているかそれだけが本当に心配だったが、手も足もしっかりしてて、可愛い顔してた。抱っこしてる時はまだ暖かかった。
「この子の亡くなった原因はへその緒かな、、根元が凄く細くなってるの」
「一応、絨毛検査をして染色体異常かないかも検査しますか?それでも原因かわからない場合、胸を開いて詳しい検査をする事もできるけど、、、」
と、言われたが傷をつけたくなかったので絨毛検査だけお願いした。
*
後の処置が終わり、赤ちゃんを綺麗にして貰ってから手型足型を助産師さんに取ってもらっている時にようやく旦那さんが入ってこれた。
ここで旦那は赤ちゃんと初対面。号泣
一方私達は、助産師さんは普通の赤ちゃんと変わりなく接してくれてるし、私も出産後のハイテンションモードでキャッキャッうふふしながら手型足型をしている最中、、、
出産直後は不思議なもので、一瞬死んでると言う事を忘れる瞬間がある。そのタイミングと旦那の入室が被ってしまった。
それはもう、テンションの落差が凄かった。
別の看護師さんがその落差にめちゃくちゃ心配してくれたが、過去にも同じ経験があったので旦那も理解しているだろうとそっとしておいた。
沐浴させてもらったり3人で1時間ぐらいは過ごさせて貰えた。コロナで立ち会いが禁止とはいえ産まれた直後の1番キレイな状態で親子3人で過ごせたことは本当に唯一の救いだった。
面会終了後は区役所と火葬場へ手続きに行ってもらい、赤ちゃんは霊安室へ。私は1人で個室へ戻る。
心拍確認ができないと判明してから分娩まで本当にあっという間に過ぎてしまった。
もう、お腹の中から居なくなってしまったんだという喪失感が一気に襲ってきたし、この数ヶ月が夢だったのではないかと感じた。
この子ともっと向き合えばよかった。
ただただ後悔が残る。
*
2月13日 退院の日
朝から検査と退院の準備をして霊安室で眠る赤ちゃんの元へ迎えに行く。
生きていたら正面玄関から白いドレスを着た赤ちゃんを抱いて帰れたはずなのに、、
2人の看護師に静かに見送られながら、正面玄関の真反対の裏口から木箱を抱いて車に乗った。
一緒に家に帰ろう。
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